WHファーム体験記No.02 バナナ工場でのお仕事

今回の体験記はKさん。

セカンド申請のために4つのファームに行ったそうですが、その一つのバナナ工場でのお仕事について伺ってみました。


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File002 
State: QLD Town:Innisfail Wages: 時給


01 - 「どんなファームのお仕事されましたか?」

大きなバナナ工場で、ベルトコンベアーのようなものに水が入っていて、そこに流れてくるバナナの房を食用ナイフで3,4等分にし、売り物にならないバナナを房から取り除くソーティング(区分け)と呼ばれる仕事と、分割されたバナナを出荷するための箱詰め、それから、バナナファームから運ばれてきたバナナは袋で虫がつかないように覆われているので、その袋を剥がすという仕事をしていました。

バナナ工場がとても大きなところでだいたいチームに分かれての仕事になるので、その日朝行ったときに自分がどのベルトコンベアーに配置されるかが決まります。

長くてとても大きいバナナのみが流れるベルトコンベアーがNO1と呼ばれていて、そこから大きさ順にNO2とNO3までありました。NO1はソーティングの時でも一回で切れないので、力が必要になるので、NO3に配属されるとラッキーという感じでした。

女性はほとんどが工場内での仕事で、男性は鎌のようなものでバナナの茎を切り落として工場にトラックで運んで戻ってくるのですが、1つのバナナの重量が80キロくらいあるので、だいたいは大柄の男性がこの仕事をしていました。



(この一つのバナナの竿が80キロ。このチェーンに巻き付けるのも一つの仕事)


02- 「どこのファームで働いていましたか?」

QLD州のInnisfailという町から車で30分くらいのところにあるバナナ工場です。バナナファームまではワーキングホステルのみんなが一緒に車で行くので、免許のある人が工場まで運転をするという感じでした。



03- 「ファームのお仕事で大変だったことやビックリしたことはありますか?」

やはりファームの仕事なので、虫だったり動物だったりが突然出てくるので、慣れるまでには大変でした。バナナの袋はがしの仕事では、ただ剥がすだけと思っていても、農薬がたくさんついているので、アレルギー反応を起こしてくしゃみと涙が止まらず、結局3日間で別のセクションに変更してもらいました。その袋をはいだ時に、バナナの房の間に蛇がクルクルと巻いたまま寝ていて、工場のスーパーバイザーを呼んで蛇を取ってもらったんですが、素手でそのまま頭をつかみ、ぐるぐると頭の上で縄を回すように回した後にファームにまた投げたのを見た時には本当にびっくりでした。蛇は殺さず、逆にネズミは害虫扱いでした。

ソーティングの仕事は単調作業でしたが、毎日ナイフでバナナを切り続けて、手が腱鞘炎になりました。バナナはとてもべたつくので、ゴム手袋を履いて作業するのですが、ネバネバが洗っても取れず、服や靴も真っ黒になるので、捨てていいものでなければ大変でした。

パッキングの仕事は、15キロくらい詰めたバナナの箱を毎日100回くらい右から左のベルトコンベアーに流すこともしていたので、この作業でも腰を痛めてしまいました。とりあえず、ファームの仕事は体力勝負なので体力作りが必須でした・・・

(忙しい時はすべてのレーンが稼働。)


04 -「どうやってファームのお仕事を探しましたか?」

ワーキングホステルがあり、ここの予約をすると同時にお仕事もオーナーが見つけてくれるので入居した次の日から働き始めました。ホステルのゲスト全員が同じファームではなく、たくさんのファームにそれぞれが派遣されるような形で、もし仕事が合わないなどがあったときには、オーナーに言うとまたすぐに手配をしてくれるのでとても良かったです。

このワーキングホステルはすでに友だちがいて、毎日仕事もあっていいよ!と教えてくれたので、VIC州から飛行機で飛んできました。(いつも仕事は水浸し。そしてその水がまた汚い・・・(笑))



05 -「ファームに行って良かったと思えることは何ですか?」

いろいろな国の人たちと働けたことです。語学学校では会わない、カナダ人・イギリス人・アイルランド人・オランダ人・フランス人などが多く、また違った環境を楽しめました。行くファームにもよると思いますが、バナナ工場は特にヨーロッパの人たちが多くて、いろいろな国の人たちとの交流できたのは面白かったです。工場に働きに来てた10代のオーストラリア人たちとも仲良くなり、週末も一緒に出かけたり遊んだりしていたので、英語環境も堪能できました。

都会ではなく田舎のオーストラリアの生活を見れたり、自然を満喫できるのは本当に貴重な体験だなと思います。


06 - 「実際にファームでのお仕事ではいくらくらい稼げましたか?」

時給$16スタートで、パッキングの時には仕事の速さを認められて$17にあげてくれました。朝の5時30分から15時までで週5日働いていたので、週$400(TAX後)くらいは稼いでいました。2か月くらいいて$3000くらいは貯まりました。


(NO2サイズバナナ。)



07 - 「英語は使っていましたか?」

仕事中は私語厳禁みたいな感じだったので、スーパーバイザーと話をする時にはもちろん英語は使ってました。ワーキングホステルの人たちがいろいろな国の人たちだったので、英語環境ではあります。ただ、日本人の人たちもいたので、どういった環境に身を置くかは自分次第だと思います。ファームに行くと本当にいろいろな国の人たちに会えるチャンスでもあるので、英語環境にしたいと思うのであれば、誰と一緒にいるかというのも重要かもしれません。


08 - 「どこに滞在していましたか?」

ワーキングホステルに泊まっていました。私はたまたまラッキーで、女性専用のアパートみたいなところがこのホステルにあり、この中にキッチンもバスルームもあったので、8人でキッチンをシェアしていました。他の人たちは20~30人くらいで1階にある大きなキッチンをシェアだったので、私はとても快適に過ごせました。働く人たちしか泊まれない宿だったので、ファームで仕事を擦るのは必須です。もし、仕事を辞める場合はここを去るという決まりでした。家賃は週$130払っていましたが、今は$150以上になったと聞いています。部屋は4人部屋で2段ベッドです。

(仕事が休みの日にはシェアメイトたちとお出かけ。週末のひと時の休息も大事)


09 -「滞在先はどうやって見つけましたか?」

このワーキングホステルのことを友達が教えてくれたので、オーナーに直接電話して、到着日を教えて決まりました。空きがないこともあるみたいで、本当にすぐに決まったのは運が良かったです。


10 - 「これからファームに行く人へのアドバイス」

日本ではできない貴重な体験ができるのは間違いありません!特に大きなワーキングホステルに滞在していたこともあり、私の場合は世界各国からの人に出会えたし、何よりもオーストラリア人の人たちと仲良くなって、ファームを離れてからもずっと仲良くしていたのは本当にいい出会いでした。ファーム自体は仕事なので、やはり楽しいことばかりじゃないかもしれませんが、何よりもたくさんの出会いがあることが最大の魅力だなと思います。いろいろな文化に触れることで、オーストラリアだけでなく他の国のことも知れるいいチャンスでもあるし、積極的に自分から話しかけてちょっと出会いをさらに深いものにして行ってほしいなと思います。





(自然を満喫できるのはファームの醍醐味。)

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歩合制の仕事と時給の仕事の両方を経験されていますが、時給制はやはり安心だったそう。
天気に左右されることもなかったのも良かったとか。
歩合制のほうが稼げるという人もいるので、どちらが絶対にいいということは断言しませんが、
時給でも頑張り次第であがることもあるのであれば、さらに頑張れそうな気もしますね。

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