日米の違い pt 1 優しさの定義

結構前から良く友達と話している話題があります。

それは日米の優しさの定義について。




良くアメリカに来た日本人がアメリカ人は日本人に比べてジェントルマンだという風に言います。

アメリカ人はご老人や妊婦に席を譲るとか、アメリカ人はレディーファーストとか、ドアを開けてくれるとか。確かにジェントルマンシップにのっとった行動がとれる人は多いでしょう。しかし、僕が思うにこれは優しさというよりも、ただの文化の違いに過ぎないと思います。


その証拠に、日本で生まれ育って大人になってからアメリカに来た僕でも今では当たり前のようにレディーファーストをし、ドアをあけ、駅の階段で乳母車がいたら降ろすのを手伝います。(ご老人に席を譲るのは正直僕も僕の友達も日本の時から気付いたら当たり前にやってたので、これは人それぞれかと。。。)


これは僕がアメリカに来て素晴らしい人間になったという訳ではなく、僕が単純にアメリカの文化になれてそうなっただけだと思っています。


そもそも長くアメリカにいる日本人だと大きく二つのタイプに分かれます。

「アメリカ人って日本人に比べて優しいよね!」という人と、「アメリカ人って冷たい。日本人は優しいから。」という人といます。


僕自身も長くアメリカにいて、結局これってどっちの種類の優しさが好きかの好みの問題。だと言うことに気付きました。


僕個人は音楽をやっていたという事もあり、割と自由に生きてきたのでそういう経験はないのですが、周りの友達は良く家族や友達に自分の人生について言われたりしているのを聞きました。

「いつまでもフラフラしてないで就職しなさい。」「もういい年なんだし結婚ぐらい考えたら?」「いつまで夢ばかり追いかけているの?」とまぁ、これが日本の優しさだと思います。

良い言い方をすれば、

「真剣に自分の事を考えて心配して言ってくれてる」

悪い言い方をすれば、

「他人の人生に口を挟みすぎ」


アメリカでも家族や友達の人生に口を出すことはありますが、親はともかく友達や親戚となってくると「人の人生なんてその人のやりたいようにやれば良い」と考えてる人が日本に比べて圧倒的に多い気がします。


なので何事も自業自得、それよりももっと自分の人生にフォーカスしている人が多いかと。


良い言い方をすれば、

「人それぞれの生き方をリスペクトしている」

悪い言い方をすれば、

「人の事なんてどうだって良い」


そもそも「優しさ」というのは非常に定義付けが難しいものだと感じます。自分が良かれと思ってその人の為にとった行動もタイミングと状況判断をあやまれば嫌がらせになってしまうなんて事もしばしば起こります。


日米、どちらのタイプの優しさが好きか?というテーマもさることながら、「優しさ」という本質についても一生を掛けて追求していかなければならない深いテーマだと思います。



じゃ、そういうことで。


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ニューヨーク、ブルックリン在住の音楽プロデューサー/DJのFourd Nkayです!
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