【アメリカ音楽留学ガイド・その2】アメリカでできる音楽留学って?(University・College編)
前回から随分時間が経ってしまいましたが、引き続きアメリカ音楽留学について書いて行こうと思います。
前記事:
【アメリカ音楽留学ガイド・その1】アメリカでできる音楽留学って?(Conservatory編)
前回の記事でお話したのは、音楽留学では王道とも言えるConservatory(音楽院)についてだったのですが、もちろんそれだけではありません。
アメリカ音楽留学で面白い(と私が思う)のは、普通四年制大学でもしっかりと音楽が勉強できるというところなんです!
(Carnegie Mellon University - Kresge Theatre)
(University of South Floridaでの授業の様子)
普通四年制大学・二年制大学
もしも過去の私のように、「音大へ行く下地が今はないけれど、やっぱり音楽を勉強したい!」と思っていたり、「音楽だけでなく、英語力もしっかりと身につけたい!」と思うならば、普通四年制・二年制大学への留学をオススメします。
アメリカには音楽学校だけでなく、普通四年制大学にも音楽学部がある大学がほとんどです。
もちろん学校のレベルにはピンからキリまでありますが、よほどレベルの高い大学でない限り、ある程度の演奏技術があれば入学を許可してもらえます。
私の場合は、二年制大学(コミュニティカレッジ)からのスタートでした。
英語のクラスも音楽のクラスも基礎からスタートし、少しずつ知識と実践を重ねながら四年制大学へ編入しました。
アメリカ人がコミュニティカレッジを利用する理由には、学費の安さがあります。
外国人留学生はアメリカ人州外生の学費(州内よりも高い)になる、もしくはそれよりも高い場合があるので学費の節約にあまり差は出ませんが、それでも四年制大学よりも安いことは事実なので、学費を少しでも抑えたい人にオススメです。
もしも音楽メジャーでの入学が許されなかったり、留学期間に限りがあったとしても、他学部のメジャー(もしくはELS生徒)として音楽のクラスを取ることも可能です。これが、私がいう「アメリカの音大留学は敷居が低い」の所以です!
アメリカにある主な有名音楽学部がある大学(私立も含んでいます)
フィラデルフィア Temple University
Carnegie Mellon University
ミシガン University of Michigan
フロリダ Florida State University
University of Miami
University of South Florida
オハイオ University of Cincinnati
マサチューセッツ Boston University
カリフォルニア California State University, Long Beach
California State University, Northridge
University of California Los Angeles
ネブラスカ University of Nebraska, Lincoln
ミズーリ University of Missouri, Kansas City
イリノイ Roosevelt University
DePaul University
Northwestern University
University of Illinois, Urbana-Champaign
ミネソタ University of Minnesota, Twin Cities
テキサス University of Texas, Austin
University of North Texas
Baylor University
Southern Methodist University
コロラド University of Northern Colorado
ウィスコンシン University of Wisconsin, Madison
アリゾナ Arizona State University
アメリカ全土を見れば他にも学校はたくさんありますので、細かいところを絞って行くには
音楽のどのジャンルを学びたいのか
どの楽器を学びたいのか
良い先生がいるのか
どんなアンサンブルがあるのか?
などなど、自分の学びたいこと、住みたい場所などを探っていきながら絞っていくことになります。
College, Universityのメリット・デメリット
メリット
・学費はConservatoryよりも安いことが多い
・学校によってはConservatory並の設備や講師を揃えている
・音楽だけでなく他の学問や英語にも力を入れることができる
・田舎であれば生活費が安く済む
デメリット
・音楽以外のクラスが大変で練習がおろそかになる可能性がある
・場所によっては田舎になり、生の音楽を楽しめる機会が少ない
・周りのレベルが高くない場合、それに甘んじてしまう可能性もある
メリットとしては、コストが一番です。学校によっては学費も安いでしょうし、奨学金が出れば自分の負担もかなり減ったり、もしくは全額免除という場合もあります。
大都市以外にある学校ならば、生活費もかなり安くなります。
デメリットとしては、音楽だけに集中することが難しい(四年制大学の場合は一般教養の科目もきちんと取らなければ卒業できません)ので、そちらの授業の勉強だけで精一杯になってしまうこともあります。
英語力もしっかりつけてアメリカ留学ならではのキャンパスライフを思い切り楽しみたいのであれば、他学部の生徒たちとも交流できる四年制大学はとても良い選択になると思います!
ワシントン州シアトル(Shoreline Community College)
アイダホ州ボイシー(Boise State University)
テネシー州メンフィス(The University of Memphis)
での学業を経て、2013年に修士課程修了。
現在はイリノイ州シカゴにて生活しています。
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