オーストラリアと自然療法
オーストラリアと自然療法
オーストラリアは自然が豊かな印象があるのではないかと思います。
私は週に一度はブッシュウォークといって自然の中を歩くということをしています。
メルボルンには本当に多くの緑があり、市内から車で30分以内のところで今日は野ウサギや馬、カンガルーを見ることができました。また最近はまっているオーストラリアブッシュフラワーもたくさん見てエネルギーをもらったように感じます。新鮮な空気に、花や芝生の香り、鳥の鳴き声、体の五感を存分に使った散歩で、ジムで30分まとめて走るのとは違う体へのご褒美をしたなと感じます。
そんなブッシュウォークですが、GroundingやEarthingといってれっきとした自然療法の一つなのです。
自然療法とは、自然の力を利用して自然治癒力を導き出す療法で、その基本となる要素は空気、日光、栄養、休息、運動、精神(リラクゼーション)、水などです。ここオーストラリアでは、全人口の約3分の1の人々が定期的に自然療法家の下へ通っています。その背景にはヨーロッパなどの自然療法が進んだ国からの移民による文化のミックスがあると思います。イギリスをはじめ、ドイツやフランスも自然療法が非常に普及している国です。(久米美代子/飯島治之、Women's Health、医歯薬出版)
私の両親は、昔ながらの日本人という感じで、風邪をひいたら「すぐに風邪薬」ではなく「生姜とネギと大根のスープ」など自然なものを使って対応しようとすることが多くあったように思います。そんな母が言っていたことの一つに「ずっと地面と離れてたらいけない。たまには土と触れ合うことが大事」ということがありました。その当時は母の言う意味がよくわかりませんでしたが、オーストラリアで自然療法の進んだ環境の中では色々な自然の力を利用した方法に出会うことがあり、ようやく母の言っていた意味がわかるということが何度もありました。
地面、地球はエネルギーをたくさん持っているので、それに触れることでエネルギーを受けるということ、また、考えすぎな人にとって、頭がいっぱいの状態になっているところを重力によって、地面、地球に落としていくというような考え方があるようです。
オーストラリアではこのブッシュウォークをする人は本当に多いのですが、その目的が明確であれそうでないにしろ、オーストラリアは自然が豊かなので、その自然の持つ力を得やすい環境であることは間違いのないことだと思います。
私の母を良い例とし、日本でも自然療法という概念があるにしろないにしろ(Wikipediaでは自然療法の日本語版はありませんでした)、自然の力を利用するということは伝統的にあったのだと思うのです。日本でできる自然療法などこれから調べてシェアしていきたいと思います。
ブッシュウォークっていう名前を初めて知りました。
こちらには山がないので、森林浴がとても恋しくなります!