ブリスベン滞在中の、Ayakoです。
今回は、ブリスベンで取得できる「小学校英語指導者資格（J-shine）」という資格について、ご紹介します。
(※私の通っていた語学学校、IHBrisbaneでは、J-shine資格を取得できます。）
また、実際にブリスベンでJ-shine資格を取得した友人に、
資格取得までの具体的なスケジュールや講座内容について教えて頂きました。
J-shineってどんな資格？
皆さんは、「J-shine」という資格をご存知でしょうか？
J-shineという資格は、2002年から日本の小学校に「総合的な学習の時間」という科目が導入されたのがきっかけで
作られました。※2011年以降は、「外国語活動」という名前で煎切り離されて英語の授業が必修化しました。
しかし、必修化されたにも関わらず「中学校・高等学校教諭一種免許状(英語)」のように、
国の正式な「小学校英語教師免許」がありませんでした。
そこで、英語教育のプロたちがNPO法人小学校英語指導認定協会(J-shine)を立ち上げ、
「小学校英語指導者資格(J-shine資格）」を作りました。
現在では J-Shine は日本で最も大きな「小学校英語指導者資格」の認定機関となっています。
2011年以降に必修化された小学校5・6年生における「外国語活動」の授業を
誰が担当するかは各自治体にまかされています。
具体例としては、
・担任のみ
・担任＋外部人材
・担任＋ＡＬＴ
・担任＋外部人材＋ＡＬＴ
など様々です。
まず担任の先生が担当する場合は、英語教育においてはプロではないので手探り状態でやっているのが現状です。
（小学校の先生になるための教職課程には、英語がないため。）
ＡＬＴ(assistant language teacher）とは外国人指導者のことですが、
彼らはの多くは、ワーホリなどで日本に来ている外国人ですので、もともと教師ではない方が多く、
「授業が上手ではない」、「給料も高い」など、毎回の授業に来てもらうことは、なかなか難しいようです。
そこで今後は「小学校の担任の先生」と外部人材の「J-shine資格者」の2人での授業・指導を進めていく
パターンがさらに増えていくと予想されています。
そもそも『英語を教える』仕事に必ずしも資格が必要だという訳ではありません。
しかし「指導できる」ことをきちんと証明する資格を持っているにこしたことはなく、
その中でもJ-shineはかなり認知度の高い資格です。
J-shineを活かした仕事とは？
J-shine資格を活かせる場所は、小学校に限りません。
例えば、
・子ども英語教室
・自宅で英語教室を開く
・私立小学校の英語専門講師として雇われる。
・学習塾で英語を教える。
・幼稚園や保育園で講師として教える。
などがあります。子供と英語が好きな人にとっては、大変やりがいのある仕事でしょう。
J-shine資格取得の流れについて
今回は、ブリスベンで「J-shine」を取得した友達に資格取得の実際について教えていただきました。
【A:筆者 Kさん（略称K）：J-shine資格を取得した友人】
A:「J-shine資格を取ろうと思ったきっかけを教えてください。」
K:日本で塾講師をしてたのですが、そのときは小学生高学年～高校生を教えていました。
あるとき上司から”低学年向けの塾の塾長をやってみないか”という話を頂きました。
その時点では、まだ塾長をやるということは決まっていませんでしたが、
その話がきっかけとなり、J-Shiine資格に興味を持ち、取得に至りました。
A:「実際にJ-shine資格に向けて様々な体験をされたと思いますが、
楽しかったこと、大変だったことを教えてください。」
K：楽しかったことは、いろんな経歴、例えば小学校の先生、中学校教諭など
自分とは違う環境で教育の現場に携わってきた方々と関わることができたことです。
自分とは違う意見を聞けたので、大変刺激的で充実した時間を過ごせました。
大変だったことは、授業づくりです。対象年齢が２歳～１２歳と幅広いので、
各学年の目標に合わせた授業作りを求められます。
私が日本で教えていたときは、対象年齢が高学年以上でしたので、
特に気をつけたのは、「先生が喋りすぎないこと」ですね。
２～５歳児が対象の場合は、彼らに喋ってもらことが大切です。
彼らが中心となって活動できるような授業内容にしなければいけません。
また、難しい英単語・文法・時制を使わないように注意が必要でした。
英会話初心者の方のほうが、上手に授業を展開しているケースもありました。
A：なるほど。ではKさんの場合は海外生活が長いということもあり、
英語が話せるがゆえに、苦戦した場面もあるということでしょうか？
K：そうですね(苦笑)。簡単な英単語だけで授業を組み立てるのが大変でした。
改めて、教える大変さを実感することができたので、とてもいい経験になりました。
A：実際に、J-shine資格を取得するまでどのくらい時間がかかりましたか？
K：資格取得講座が4週間、そのあとに2～4週間のボランティアがあるので、
大体２ヶ月もあれば取得可能です。
ただ、私の場合は、英語の教育現場にいましたので、
経験者ということで、ボランティアが免除されました。
(※必ずしも免除されるわけではないそうなので、問い合わせてみてください。)
まとめ
いかがでしたか？日本で教員としての実務経験がなくても、
英語が堪能ではなくても(※日常会話レベルの英語力は必要となります。)
１からチャレンジすることができるJ-shine資格。新たなキャリアアップの
選択肢の一つとして、TRYする価値アリ！ですね！
