日本の夏野菜を楽しもう
日本の夏野菜を楽しもう
日本とメルボルンの共通していることの一つに「四季がある」ということがあります。
といっても、メルボルンは四季というか二季(夏と冬のみ)のように感じます。
これは、四季を代表するイベントやそれぞれの旬のものという特徴的な食材がないことと関係しているように思います。こういった面でも日本の食材というものは本当に「季節感」、四季を感じることができる、四季を楽しみにできる素敵な感性の持てる国だとありがたく感じます。日本の食、季節感は世界に誇るべきことですので忘れられがちな夏野菜ですが是非誇りを持って楽しんでかつ次の世代に引き継いでいただければと思います。
1.梅
お弁当箱に梅干しを入れておくとお弁当をいたみにくくさせるということからお弁当箱に梅干しが入っているという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。そうです、強力な殺菌力があるのです。その酸っぱさ、クエン酸には疲労回復を早める作用があります。
2.枝豆
枝豆とビール、この組み合わせを好む方も多くいると聞いたことがあります。夏の風物詩でしょうか。
枝豆は今では世界でも人気が出て出回っています。メルボルンの日本料理屋さんでも枝豆をメニューとして置いているお店が多くあります。枝豆は植物性の食品で、質の良いタンパク質を中心に様々な栄養素を多く含む健康にも美容にも良い食品の一つです。おつまみとしてもおやつとしても簡単でヘルシー、是非冷凍ではなく、旬のうちに生の枝豆を楽しんでください。
3.エリンギ
日本では70−100円くらいで買えるこのエリンギ。メルボルンでは5ドル(約500円ほど)もします。
他のきのこも日本ではだいたい100円未満で買えますが、メルボルンではどれも約500円。
きのこたっぷりのきのこ鍋なんてしたらとんでもない贅沢鍋になってしまいます。色々な栄養素を含みますが一番の魅力は食物繊維。カロリーを気にされる方でも安心の低カロリー食材ですし、便秘解消にも良い(⇨美容にも良い)ので日本のメリットの一つです。海外ではきのこを日本ほど簡単に安く楽しむことはできません。
4.オクラ
このネバネバ。苦手な人も多いかもしれません。特に男性の方は苦手かもしれません。
ネバネバは体に良いと言っても良いかもしれません。30代半ば以降から特に男性よりは女性に関節などに痛みを感じる人が増えていくことは避けられないことかもしれません。欧米と比べると日本の方が発症率は低いですが、これは結合組織のすり減りによって骨同士がこすれあってしまうことで痛みを感じます。その結合組織を構成する成分の一つがコンドロイチン。このコンドロイチンを含むのがオクラのようなネバネバ達なのです。膝などの痛み予防のためにもネバネバ食材はたまに食べておこうと思っていただけたら嬉しいです。ちなみにオクラもメルボルンでは取り扱いが少なく、値段もお高いのです。
5.しそ
梅や大根おろしなどと組み合わされて出てくることも多いかもしれないこのシソ。
主役級の野菜ではないですが、その存在感は隠せない、非常に個性の強い存在ですが、味だけでなくその栄養成分も非常に優秀なのです。細かい説明は省略しますが、抗酸化作用が非常に高く、がんの抑制やアンチエイジングなどに効果があるとされています。
まだまだたくさんの紹介すべき再認識してほしい食材が日本にはたくさんあります。
特に働き盛りで、作ってもらったものを食べるだけ、食べたいものを食べるだけの働き盛りの方に読んでもらえたら嬉しいです。
(参考文献)春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典、吉田企世子、エクスナレッジムック