メルボルンのカフェと人々の個性
メルボルンのカフェと人々の個性
先日、友人の一人が人間関係について「日本人同士でも難しいのに、他の国の人なんてもっと難しい」と言ったのでした。私は「日本人同士でも難しいんだから、日本人同士である必要はないんだ。日本人でさえ難しいんだから他の国の人に目を向けたほうが良い」と思っていたので目からウロコのようでした。
例えば、日本で自分らしくしていると日本の社会では変わり者とみられてしまう方がいるとして、海外に出てみたらそれを個性として扱われるだけで特に変わり者でもなんでもない、自分らしい自分でいられる、ということはあると思います。
日本では需要がそこまで高くないとか、異色にみられる企業が海外進出したら非常に注目をされる、ということもあると思います。反対に、日本では非常に高く評価される人、もの、企業がもしかしたらそこまでの評価を望めないこともあるかもしれません。もちろん、日本でも世界でも高く評価されることもあれば、日本でも海外でも残念なこともあるかもしれません。
日本を始め、アジアを中心に非常に人気のある大手カフェチェーンがメルボルンにもあります。いつもお客様でにぎわっていますが、ほとんどアジア人のお客様です。アジア人にはとても人気ですが、オーストラリア人はあまり見かけませんし、コーヒー、カフェ文化があるといわれるメルボルンでは本当にカフェが多く、それはチェーン展開されてなく、一店舗一店舗が各お店の個性をもって存在している中でチェーン展開されているお店というものはメルボルンの地元の人からはあまり良い評価はされていないようです。
そんなことを考えていると、高いレベル、安心の品質などの保証のある均一化された高品質のものよりも、いわゆる個性のある「味のある」ものの方がここメルボルンでは良いのかなと思うのです。万人受けするものではないかもしれない、人によっては合わないと判断されて二度と来ないかもしれない、それでも合う、気にいられた人は他のどのお店にもいかずに毎日立ち寄ってくれるかもしれない。ハイリスクハイリターン
日本の品質については本当に安心で、心配がなく、たいていどこのお店に入っても失敗するようなことはほとんどありません。それはそれで私は好きなのですが、時には万人受けを考えるよりも自分の個性を生かし、気にいってくれたお客様を大切にしていく。ビジネスだけではなく、一個人としても万人受けより、自分らしく生きるということを考えさせられます。
もしかしたらはずれのお店かもしれない、でももしかしたら当たりのお店かもしれない。
そんな直感を大切にしたり、ちょっとしたことですが、新しいお店に入ってみたり、そんなウキウキ感をくれるのがメルボルンのカフェ文化。カフェだけでなく、もちろん人も、万人受けのために生きるわけではなく、自分のために生きる、個性あふれる人々の中で、良い人だけどその人らしさが見えてこないという人はどうなるのでしょうか。オーストラリア…おもしろい国です。
メルボルンのカフェと人々の個性
メルボルンのカフェと人々の個性 先日、友人の一人が人間関係について「日本人同士でも難しいのに、他の国の人なんてもっと難しい」と言ったのでした。私は「日本人同士でも難しい...
最初の方に書かれていた個性という点、本当に私も同意です。
日本で言う変わり者って言われる方って、言っている方が視野が狭いって感じちゃいます。一歩海外へ踏み出せば、色んな世界が見えてきて本当に楽しいです!