こんにちは、まりです。今回はじっくりとカナダの冬の気候についてお話ししたいと思います。
カナダは、縦にも横にも大きい国なので北のほう(それこそイヌイットやホッキョクグマのいるところ)と南のほうでは全然気候が違うので、ざっくり、「カナダの寒さ!」とは言えないのですが、私の住んでいる南オンタリオ州の気候を中心に書いていきます。
カナダ、寒いです。いくら南のほうといっても私の街は寒いです。
カナダの南は日本の北。札幌とトロントは緯度がだいたい同じです。
まず、いつから雪が降り始めるのかというと、早い年は10月終わりから。遅い時は11月終わりから12月にかけて。
雪が舞い、外がしーんと静かで、野山が雪化粧し、とてもきれいです。
最初の数日はみんなとてもハッピー。雪の結晶がコートについたりしてテンションもあがるものです。
でも想像してみてください。
でもこれが数ヶ月続き、土が春まで見られないことを。
雪溶けが始まるのは3月の後半から4月にかけてです。ひどいときは5月にも雪が降るらしいです。
しかも一番上の写真のように数センチしか積もっていないことは私の住んでいるところではすごく稀です。
一晩で膝より上まで積もることもあります。
次の日学校なくなるかも?!ラッキー?!
なんてことにもなりません。
カナダの交通機関は雪に強いです。
雪が降っていようが気温がー30度だろうがバスも電車も動きます。
冬の平均気温を調べたのですが、その値は私が経験したのよりもずっと暖かい気がしたので私の独断と経験で平均気温を発表します(笑)
だいたい、まあ、普通かなと思うのはー15度からー20度。
今日ちょっとあったかいんじゃない?となるのはー7度以上。
0度以上だとコートを脱ぎだす人続出。
ちょっといつもより寒いなあ、はだいたいー25度。
…やばい、となるのはー30度以下。
びっくりしたのは、雪が降っているときは降っていないときより暖かいのということです。雪が降っているということは、ー5度あたり、ということらしいです。
カナダ人の友達が、私が寒い寒い雪冷たいと嘆いているときに教えてくれました。
“You should be happy when it’s snowing because it’s warmer than the day when it is very sunny and windy in winter.”
そうなんです。前日から晴れていて雲ひとつないとっても気持ちよさそうな日こそめちゃくちゃ寒いのです。
気温自体はー25度くらい。だけど風の影響で、体感温度がぐっと下がり、一番寒いときはー36度くらいまでいきます。
そこまで寒いと「長い間外にいちゃいけない警報」が出ます。
なぜかというと長時間外にいると、皮膚が凍傷してしまう恐れがあるからです。
風が吹くと、何にも覆われていないところ(顔)は刺さるような痛さを感じます。
息をするのもきついこと、正直あります。
髪の毛も凍ります。初めて自分の髪が白くなるところを目の当たりにしました。
しかしこれだけ寒くて、太陽の光が眩しいと、ダイアモンドダストが見られます。
写真がないのが残念なのですが、あたり一面キラキラしてとても綺麗です。
でも、あまり寒さ伝わってませんよね。そりゃそうです、マイナス何十度なんて日本の寒さからは想像できないはずです。
ではもう少し極端な経験談を書いていきます。
- - 鼻から息を吸うたび鼻の中が凍る
- - 車の中に放置した熱々のコーヒーが5時間ほどでカチカチに凍る
- - ナイアガラの滝が凍る(全体ではないけど大部分)(ブログ第一弾参照)
- - もちろん川も凍る
- - もし暖房がなくなったら、水道管が凍りついて春まで水が使えなくなる(暖房壊れたときに水は出しっぱなしにしろと言われた経験あり)
- - はあ〜と暖かい息を出そうとしなくても、ふーっと細い息も白くなる
- - 冷凍庫がいっぱいのとき、ベランダの雪の上に置いておけばOK(冷凍庫は−18度以下とされているので外の方が寒いときが多い)
と、まあこんなところでしょう。
この写真はベランダの雪の様子です。バナナ刺さってます。
ちなみにベランダには普通のサイズの椅子がありますが、雪ですべて埋もれてしまっていました。
どうですか、寒くなってきましたか?
ところで、バンクーバーの冬季オリンピック、覚えていますか?
バンクーバーはカナダの西海岸に位置しますが、バンクーバーはあまり雪が降らず寒くないことでカナダでは有名です。なのになぜ冬季五輪がバンクーバーであったのかは私はわかりません。
これだけ寒い寒いと書いてみると、「なんでまだカナダに人が住んでるんだろう」って思いますよね。
カナダ人は雪に負けません。寒さにも負けません。(みんな文句はいうけど)
次回のブログでは、カナダ流寒さ対策を紹介します!それではまた次回!
寒いとは聞いていたけれど、
冷凍庫よりも寒いのはやっぱり経験しないと想像しにくいですね。
寒い地域には、工夫や知恵があるのですね。
次回も楽しみにしています!
ちゃんと防寒すれば−30度ちゃんと生き延びることができます!科学館ではどのような状況だったのかわかりませんが、現地だとー30度な上に、風が吹き、地面が凍って歩きにくいという要素が加わります(泣)