レストランがオフィスに!?営業時間外を有効活用するNY発のサービス「Spacious」

日本でも近年ノマドという言葉が流行り、場所を選ばずに、自宅やお気に入りのカフェで仕事をするというワークスタイルが確立されつつあります。このノマドというワークスタイルが広まりをみせると、ノマドワーカーたちの中には、カフェ代を毎日払い、良い席を確保するため、朝早くカフェを訪れなければならないことに煩わしさを覚え始める人たちが出てきました。


そこで登場したのが、月額制でお洒落なカフェのような空間で仕事ができるコワーキングスペース。エスプレッソマシーンやコピー機、書類などを保管できるロッカーなどが用意され、よりオフィスに近い機能を持ちつつ、自由で縛られない居心地良い空間で働くことができるようになりました。さらには、コワーキングスペースではフリーランスや少人数体制で働く人たちとのコミュニケーションを図ることも可能に。


しかしながら、人間とは欲深いもので、今度は毎日同じ場所で同じ景色を眺めながら、仕事をすることに不満を持ち始めます。せっかくなら、その日の気分によって仕事をする場所も選べたら良いのに。しかも、できる限りお金を掛けず。。


そこで今回ご紹介するのが、NY発のサービス「Spacious」。




Spaciousは、営業時間外のレストランをオフィススペースとして提供しているサービスで、ディナーをメインとしているレストランが日中の時間帯はほとんど何も使われず、遊休不動産として眠っていることに着目し、せっかくなら、一から新しく空間を作る必要もないし、内装もお洒落だから、そのままオフィススペースとして貸し出してみたらどうだろうか!というアイディアから始まりました。


使い方は簡単!まずは無料トライアルで一日サービスを体験し、その後は月額$95ドルを払えば、提携しているレストランならどこでもオフィススペースとして利用できるというものです。


今年始まったサービスなので、NYCでもまだ3カ所しか利用できるレストランはないのですが、たまたまこの日訪れたレストランでSpaciousを運営しているCEOのPreston Pesekが店内を撮影している私に話しかけてくれました。絶好の機会と思い、直接話を伺うと、年内だけでも利用できるレストランはたくさん増える予定とのことなので、より多くの場所でこのサービスを活用しながら仕事ができる日も近いのではないでしょうか。


さて、ここからはこの日訪れたレストランを少しご紹介したいと思います。




この日訪れたのは地下鉄Fライン「2nd Ave」駅から徒歩3分ほどの「L'Apicio」。夜はイタリアンレストランとして営業しているようです。




店の前には「SPACIOUS」の看板が出ているので、ここが提携しているレストランだとすぐにわかりました。




店内に入ると、とても感じの良いSpaciousの受付スタッフが出迎えてくれます。事前に会員登録していれば、レジ前にあるiPadに電話番号を入力するだけで、チェックインが可能。その後、テキストでURLが送られてくるので、そのリンクを開くとWi-Fiパスなどが記載されています。(奥では、CEOのPrestonが作業をしています)




ホットコーヒーやホットウォーター、さらにはスパークリングウォーターがバーカウンターに用意され、Spaciousのマークが入ったものは全て飲み放題です。




店内は天井が高く、席もゆとりある配置で、とても居心地の良い空間です。NYのカフェに入ると、やたら冷房が効いていて、寒いと感じるところも多いのですが、空調の加減も最適(これ結構重要)。










空間のお洒落さも申し分ないですね。ここで打ち合わせをして、そのまま会食という使い方もできるかもしれません。まだ、サービスが始まったばかりということで、そこまで利用者は多くない感じでしたが、ゆったりと自分のペースで作業したい方は、今が狙い目かもしれませんよ。


今後、どんなレストランがラインナップされるのかという点でも見逃せないサービスです。お店側も貸しスペースとしてではありますが、まずは店に来てもらえるということだけでも、一つのPRになると思うので、お互いにメリットがありそうですね。なるべくコストを抑えながら、その日の気分で仕事をする場所を選びたいという方、是非利用してみてはいかがでしょうか?


店名:L'Apicio


場所:13 E 1st StNew York, NY 10003



141 SHARES
  14
  3
NYで初ライブ鑑賞!「Coldplay 2016 Tour in NY」
Back
Spacious, a New York-born service turning restaurants into coworking spaces outside of trading hours.
Next
出身/宮城県 在住地/京都府
ライター。宮城で生まれ育ち、大学から東京へ上京し、海外での滞在を経て、今現在は京都で事業を行なっています。「泊まる〜暮らす」の導線づくりをしています。
Comments
Total: 3
2016-08-02 07:37:10
これ良いサービスだよね。時代にあってるし、発送が素晴らしい。流行ると思うな。

CEOにも会って話をしてるというのも、色んなつながりが増えそうで頼もしいね。
  1
2016-08-02 07:44:06
本当に良いサービスだなと思いました!名刺交換もしたので、書いた記事も英語翻訳の後、Prestonに共有したいと思います。
  1
2016-08-02 07:43:53
本当に良いサービスだなと思いました!名刺交換もしたので、書いた記事も英語翻訳の後、Prestonに共有したいと思います。
  0