ほめられたら否定する?
ほめられたら否定する?
先日おもしろい反応があったのでシェアします。
オーストラリアの人と食事に行ったときのことです。
その人は、趣味のひとつに料理があり、特に日本食が口に合うようで、よく日本食を作ります。
すき焼き、牛肉のたたき、山菜せいろ(そばゆもしっかり楽しみます)、焼き鳥、照り焼きサーモン、お刺身、牡蠣、餃子などがお気に入りですが、特に感心するのが、お味噌汁はいつもかつおぶしからだしをとって作ることです。
上記は日本のように日常の食事ではありませんが、週末の楽しみとして本格的な味を求めているようです。
さて、その人とお刺身を食べに行った時、そこにお味噌汁が出てきました。
正直に、その人の作ったお味噌汁のほうがおいしいと感じたので、「あなたが作ったお味噌汁の方がおいしい」とこっそり伝えたところ(ちなみに通常、食べている時にそれを否定するのは良くないことだと思いますが、この食通の人と行くときのみはどこがどう良い、どこがどう残念かをお互い言うのが習慣なのです。そしていつもよりおいしいものを求める楽しみがあるからご理解ください。)、、、
「自分でもそう(自分のお味噌汁の方がおいしいと)思っていたところなんだ…。」
と真剣な顔して味わっていました。。。冗談ではないようだ。。すごい自信だなと思いました。
また、一番の得意料理、すき焼きについては「唯一自分のよりおいしいところがあるんだ…」と悲しそうなお悩み表情。それはいったいどこなのかと聞くと、、、
「今半」と。
一日で二回驚きました。すごい自信だな、と。またそれを否定することなくほめられたら受け取るということ。
日本では、ほめられたら多くの場合、否定するような言い方をすると記憶しています。また例えば両親が自分の子供を紹介するときにも、ほめ言葉を使うことは少ないのではないかと思います。
良いと思うものを否定する、自分を否定したり、家族を否定したり、自分の仕事や、自分の家、ついくせで否定してしまうかもしれません。でも自信のあることについては、堂々と受け止めて、自分でほめてあげる方がより魅力的にうつるのではないかと感じます。
私の知人でラーメン屋さんをしている方がいますが、その方は日本人ですが、本当に自分のラーメンに自信があり、「うちのラーメンは世界一だ」「毎日食べてもおいしいって感じるんだ、飽きない」、お店に食べに行くと、「どうかな、口に合うかな」という不安要素はなく、自信満々の笑顔で「どうだ、うまいだろ」という感じ。
私にはとても気持ちが良くうつります。
自分も自信があることは彼らのようにふるまっていきたいな、ということを2016年の抱負に加えていきたいと思います。