【アメリカ音楽留学ガイド・その5】オーディションを成功させよう!

アメリカ音楽留学についてお話してきたこのシリーズ。

最後に、オーディションについてお話していきたいと思います!


オーディション当日の手順



まず、オーディションの仕組みは多分皆さんの想像通り。

指定された時間前にオーディション開催場所に行き、呼ばれたら課題を演奏します。

学校によっては事前にきちんとウォームアップができる場所もあります。指示に従いましょう。


学校によって、課題は自由に選べるところもあれば厳格に指定されているところもあります。

オーディションを受ける人数の多い学校では、用意してある曲を全て弾くことができない可能性もありますが、逆に課題曲だけでなくその場で初見演奏を要求される場合もあります。


基本中の基本のスケールやアルペジオはいつ要求されても弾けるようにしておきたいですね。

オーディション内容についてきちんと知っておきたい場合は、担当の講師や学校のアドバイザーなどにメールで質問しておきましょう。


オーディションに最高の状態で臨むコツ



私がアメリカ生活で何度もオーディションを受けて来て、分かったことがあります。

オーディションは勝つ・負ける(合格・不合格)だけが全てのように捉えてしまいがちですが、そうではなく、「自分が持っている全てを出して、自分がその学校や仕事に合っているかを見てもらう」というのが本来の目的なのです。


そこで私が考えた、オーディションにベストコンディションで臨めるコツを挙げてみますね。


・オーディションの時間が分かったら、その時間にベストコンディションを合わせられるように少し前から調整するようにする

(朝早くのオーディションならば朝イチにベストな状態で演奏できるように朝に演奏する習慣をつける、など身体のリズムを慣らしましょう。かなり重要です!)

・前日は練習しすぎず、早く休む

(当たり前のことのように思えますが、心配で練習しすぎてしまったりもします。前日に練習しすぎると逆に心配になることが出て来たりして逆効果のことも。軽く練習したらゆっくり休みましょう)

・当日は自分が落ち着く食べ物や飲み物を軽く食べて、リラックスした状態を作れるようにする

(緊張しがちな人はバナナを食べると落ち着きますよ!食べ過ぎも食べなさすぎも良くないですから、適度に食べたら深呼吸して落ち着きましょう)


当たり前のように思えることでも、本番はどうしたって緊張してしまうもの。

演奏のための練習をすることももちろんですが、なるべく当日のその時間に自分が一番リラックスしてベストな状態になれるように準備を整えることもとても大事なんです。


もしも合格できなくても・・・



このことも何年もオーディションを受け続けてやっと最近分かったことなのですが、結果の受け取り方もその後の自分にとってとても大事なんです。


「不合格=自分は失格だ」と思ってしまいがちで行きたい場所に行けない、仕事が取れないなどとなるととても悲しくなりますが、「不合格=自分の能力が足りない」ということではないのです。

「不合格=縁がなかった・自分に合う学校ではなかった」と思うようにするのです。

その時にできるベストを出しての結果(ベストが出し切れなかった時は原因を見つけて次は改善!)なのですから、たまたまその場所が自分に合わなかっただけで、自分にベストな場所がまたすぐに見つかると思えるだけで、その後の精神状態が大きく違ってきますよ。


私もまだ仕事のオーディションなどを受けてダメな場合は落ち込みますが、このことに気づいてからは切り替えがすぐできて、落ち込む時間もとても短くなり、またすぐ次に向かうことができるようになりました。


学校に入学した後も何かと縁のあるオーディション。嫌なものと捉えず、なるべくそのプロセスも楽しめるようにしたいですね!

一緒に頑張りましょう!


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【アメリカ音楽留学ガイド・その4】アメリカでできる音楽留学って?(プロセス編)
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2003年に英語と音楽を勉強するため渡米。
ワシントン州シアトル(Shoreline Community College)
アイダホ州ボイシー(Boise State University)
テネシー州メンフィス(The University of Memphis)
での学業を経て、2013年に修士課程修了。

現在はイリノイ州シカゴにて生活しています。

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