【アメリカ留学上級編・その12】留学中って働けるの?(卒業後のお仕事編)
前回の記事では、まず留学している間お仕事するに当たってのルール、みたいなものをお話しましたが、今回はさらに本格的にお仕事をしたい人に役立つ情報をお話したいと思います。
前回、アメリカ留学する際に学生ビザでは基本学校外では働けないし、フルタイムでも働けない、ということをお伝えしましたが、実は、学生ビザでもフルタイムでお仕事できるOPT(Optional Practical Training)というものがあるのです!
じゃ、前回の情報は?とちょっと頭がこんがらがってしまう人もいるかもしれませんが、このOPTは、基本的には学校卒業後(もしくは学位取得後)に手に入れられるステータスなのです。
(大変な日々を乗り越えてやっと卒業できる!とっても嬉しいものです。)
OPTってなに?
まず、このOPTって一体何なのでしょうか。
OPTは、Optional Practical Trainingの略で、卒業後(もしくは卒業見込みと判断されたら)に取得できる労働許可になります。
この許可が下りると、キャンパス外でフルタイムの仕事をすることができます。
ただし、もちろん幾つかの制約があります。
①仕事は、学位を取った専攻に関わっていなければならない
フルタイムで仕事ができるからといって「興味があったからカフェでバリスタをやりたい!」といきなりカフェで仕事が始められるかというと、そうではありません。
きちんと自分が取った専攻に沿った仕事を探さなければなりません。ビジネスの学位なら経済系、生物学の学位ならそれに沿った理系、ジャーナリズムの学位なら新聞社など、きちんと他の人が見て関連していると分かる仕事を探すことになります。
②労働期間は一年間のみ
OPTの期間は、例外(一部のサイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、数学系学位)を除き、一年間のみとなります。
例外に当てはまる学位を持っている場合は、STEM extensionといって延長が認められる場合もあります。
③卒業前(在学中)にOPTを始める場合は、パートタイムのみ
時間に制約があってすぐにでも仕事をしたい場合、卒業前でも卒業見込みがあると判断されれば、OPTに申し込むことができます。
ですが、卒業前だとまだ学校に行っている最中ということになりますから、週20時間までしか働くことができません。
④3ヶ月以内に仕事が見つからない場合は、帰国しなければならない
遊ぶためやむやみに滞在期間を伸ばすために得られる労働許可ではないので、3ヶ月以内に仕事が見つけられなかった場合は、日本へ帰らなければなりません。
⑤OPTで仕事をしている間は、国外に出ることが難しい
絶対に、というわけではありませんし、ケースバイケースになりますが、OPTで仕事をしている間はアメリカの外に出ることはあまりオススメされていません。
アメリカに戻ってくる際、場合によっては再入国を拒否されることがあるからです。
そのため、しばらく日本に帰ったり国外に出ることができない可能性があります。
この条件を理解した上で、それでもいいからアメリカで仕事をしてみたい!
となったら、OPTに申込みましょう。
その手続きについては、長くなってしまうので次回また詳しくお話しようと思います。
ワシントン州シアトル(Shoreline Community College)
アイダホ州ボイシー(Boise State University)
テネシー州メンフィス(The University of Memphis)
での学業を経て、2013年に修士課程修了。
現在はイリノイ州シカゴにて生活しています。
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