電車が止まってしまった時のオーストラリアの人たちの反応

電車が止まってしまった時のオーストラリアの人たちの反応


さて、先日電車に乗っていたところ、電車が止まってしまうという場面に遭遇しました。

時間は平日の午後6-7時、市内から郊外へつなぐ電車なので通勤ラッシュのような感じ。



満員ではないですが、満席プラス、この写真の2倍くらいの人が立っているというくらいの混み具合でした。


特に繰り返される謝罪アナウンスがあったり、事情を説明するアナウンスはなく、メルボルンで電車が止まってしまった時の交通機関側の対応はこのような感じでした。


「少々停車します。どのくらいになるかは追って連絡します。」


東京の電車に慣れ親しんでいた私にとっては…

「原因は何で、どこで何が起きたから停止なのか、どのくらいかかるのか、教えてよー」と思いました。


瞬時に私の心をつかんだのは、そのアナウンスに対して周りの乗客の方は私が見える範囲では誰も気にしていないでそのまま読書を続けたり、友人との会話を続けたり、音楽を聴いて外を眺めていたり、まったく様子が変わらなかったことです。周りの乗客通しがそれについて何か話し始めたり、ため息をついたり、いらだつ様子の人もいなかったので、これには本当に驚きました。ただひたすら何事もなかったようにただ止まった電車の中で動いているかのように本当に何もないかのように(アナウンスが聞こえなかったかのような)そのままの状況でした。


次にアナウンスがきたのは10-20分くらいたってからでしょうか。

あと10-20分くらいだということと、簡単な謝罪アナウンスが流れました。


特に不満をいうような方もおらず、いらだつ雰囲気もなく、ただそのまま友達同士は会話を続き、読書をしている人は読書を続け、音楽を聴いて外を眺めている人は外を眺め続け…私は行きではなく帰りで特に急ぐ必要もなかったのでただただその穏やかな人たちを驚きつつ眺めていました。


駅に停車していたので、何人か(10人くらい?)その停車した駅で降りていった人も見かけました。

ただ、「怒る」というような雰囲気がそこにはなかったのです。


私の車両では降りた後、ドアが開きっぱなしになっていて、それをドア付近のご婦人が閉めて、それに対して30歳くらいの男性が「車内は涼しいほうがいいよね」といってニコッとスマイルしているという穏やかさ。


メルボルン、オーストラリア、人々は本当に穏やかなようです。

そういう人を見て、なぜそんなに急ぐ必要があるのか、そんなに怒る必要があるのか、ということを感じました。

これが朝の通勤ラッシュ時に起きていたら話は別だと思いますが、良い場面に遭遇したなという新しい発見でした。

Take it easy! という言葉がありますが、まさにそう。気楽にいきましょう!




  

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