キッズウィークからみる休みに対する考え方の違い

キッズウィークからみる休みに対する考え方の違い




日本でキッズウィークという名のゴールデンウィークのようなものの導入というニュースを拝見しました。見た瞬間に、それは素晴らしい案だなと思ったのですが、その数日後には、ブーイングが多いというニュースも拝見しました。


毎日新聞の記事によると、「キッズウィークは、自治体教委の判断で公立学校の長期休暇を5日短くし、代わりに別の月の月曜〜金曜を休みにして、前後の土日と合わせて9連休とすること」、「家庭や地域の教育力を高めるためには、大人が子供と向き合う時間を確保すること」「官民挙げて休み方改革を進める」ことが構想の狙いとのことです。(参照1)


あまり深く考えずに受け止めると、私がいた数年前の話ですが、働き過ぎの人が多く、たくさん働いても褒められるわけでもなくその高いスタンダードが当たり前、オンとオフの差が見えにくくなるようなそんな働き方をしている人も多くいたように思います。有給は昔よりは申請しやすい雰囲気や取得できるようになっていましたが、法的にどうかということではなく、雰囲気として申請しやすい空気がそこにあるかどうかが大事なのかなと思っていました。育児休暇についても以前よりは申請しやすくなったようですが、男性の育児休暇も「可能」のようですが、可能か不可能かではなく、実際申請できる空気かどうかがそれ以上に大切だと思います。


それでもゆっくりではありますが、昔よりは少しは良くなっているのではないかと思います。

個人的にはキッズウィークについても同じで、おそらくそれが実際に施行されても「実際に」機能するかどうかは別として、ゼロよりはあったほうがいいのではないかと思うのです。


子育てしている人とそうでない人の場合、子供の急病や学校行事などで優遇というか暗黙の了解とされることも多々あるのが現実だと思いますが、正直に言うと実際にそういうことがあって難しさを感じたこともありましたが、自分がその立場にたったらやむをえないことだと思うとも今なら思います。とはいえ、ただでさえ結婚していないことが不利に出やすいことや、年齢による社会の目などが強くある日本社会において、さらに子供のいない人に負担がいくというのは確かに問題だと思います。制度があることはないよりよほど良いと思いますが、根本にあるのは社会全体的に休みを取りやすい社会であることが必要なのではないかと思います。そのためには、自分が休みを取れるか取れないかということだけでなく、他の人が休みを取ることにもよりオープンになっていくことが大切なのではないかと思います。


少し不便な世の中にはなるかもしれませんが、日本人であれば元旦はお店がやっていないことや企業が稼働していないことは多くの人が受け入れている事実だと思います。これはオーストラリアの良い面の一つですが、金曜日の夕方から月曜日の朝までは連絡しても返事は返ってこないだろうな、祝日はやっていないだろうな、クリスマスは完全に閉まるだろうからそのどれくらい前からこの企業は休みに入るのだろうか、など休んでいることが前提となります。その代わり、自分もしっかりと自分の休みはしっかり守るというか働き過ぎになりやすい面を押し殺すというな気構えがあります。みんなそうだからそうする、というのが全てにまかり通る訳ではないですが、みんな休みは休むから自分も休みが欲しければ取るということが以前より遠慮なくできるようになったように思います。


(参照1)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170527-00000111-mai-soci





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