【アメリカ留学上級編・その13】留学中って働けるの?(OPT申請編)

さて、OPTOptional Practical Training)が何かを学んだところで、アメリカで働く経験がしたい!と思ったら、OPTに申し込むプロセスを学びましょう。


①留学アドバイザーに相談に行く

まず、一番最初にしなければならないことは、学校にいる留学アドバイザーに相談することです。

OPTに申し込むプロセスは、一人ですることはできず、書類は必ずアドバイザーを通して完成させなければなりません。

はじめにアドバイザーにOPTに申し込みたい旨を伝えて、自分はきちんと条件を満たしているかどうかを確認します。


②申し込む時期は、卒業前90日を切ってから~卒業前

OPTで仕事を始める時期が卒業後だとしても、卒業前に申し込みを開始しなければなりません。

OPTの開始時期は自分で選ぶことができますが、就労自体は卒業後14か月以内に終えなければなりません。つまりは、卒業後2か月以内には仕事を始めるべきということです。


③アドバイザーに新しいI-20を発行してもらう

アドバイザーに大丈夫と認められたら、新しいI-20(入学する際に学校からもらう書類)を発行してもらいます。

この新しいI-20には、新しい滞在許可期間(OPTが終わるまでの期間まで延長)と、OPTによって許可された、専攻に関わる仕事をしますという旨が書かれます。



(I-20の2ページ目のこの部分が変わります。)


④Form I-765を完成させる

学校のアドバイザーが一部を完成させて渡してくれることもありますが、そうでない場合はUSCISのサイトからI-765(労働許可申し込みの書類)をダウンロードして、記入して完成させます。



(書類はこんな感じです。)


⑤申請料をチェックで支払う

2016年2月現在のI-765のアプリケーションにかかる申請料は、$380です。

これをU.S. Department of Homeland Security宛にチェックを切ります。


⑥パスポート用写真を撮る

申し込みにはパスポートサイズの写真が必要になるので、写真を2枚撮って指定されたサイズに切り、裏にはきちんと自分の名前を書きましょう。

自分でも写真を撮ることはできますが規定が厳しいので、ドラッグストアなどにある写真コーナーや写真屋さんで撮ることをお勧めします。


⑦必要な書類をすべて順番通りに用意する

USCISウェブサイトのI-765申請の説明書に指定されている通りに、必要な書類を並べます。

これはもちろん、提出する時の状態です。

1. 完成したForm I-765(I-20のコピーも)と申請料のチェック

2. その他の書類

A. Form I-94(入出国カード)のコピー(表・裏両方)

B. パスポート、ビザのコピー(名前や生年月日を証明できるもの)

C. パスポートサイズ(2インチ四方)の写真2枚(裏に名前が書かれているもの)


⑧すべての書類をコピー

こういった大事な申請書類は、必ず提出前にすべてコピーをしましょう。

まれに配達途中や到着後に紛失されてしまうこともありますし、プロセスの途中で足りないものがある、などと言われた場合に自分で自分の書類をチェックするためにも、必ず自分の手元にコピーを残しておきましょう(アドバイザーがやってくれる場合もあります)。


⑨留学アドバイザーと最終確認・提出

すべての書類をきちんとアドバイザーと確認した上でオッケーが出た場合は、そのまま提出です。

アドバイザーが学校から適切なUSCISのオフィスに送ってくれるはずです。


もちろん、費用やルールなどは日々変化するものですので、自分で申し込む際にきちんとウェブサイトをチェックしたり、アドバイザーに確認を取ってくださいね。

申請後遅くても90日以内にはEAD(Employment Authorization Document、労働許可証)が送られてくるはずです!



(これで晴れて堂々と仕事ができます!)


少し長くなりましたが、いかがだったでしょうか?

次回はもう一つの労働許可についてお話しますね。


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2003年に英語と音楽を勉強するため渡米。
ワシントン州シアトル(Shoreline Community College)
アイダホ州ボイシー(Boise State University)
テネシー州メンフィス(The University of Memphis)
での学業を経て、2013年に修士課程修了。

現在はイリノイ州シカゴにて生活しています。

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