チップというシステム
これまで海外で生活したり、海外旅行に沢山行っていない日本人の方には馴染みのない"チップ"というシステム。
特にアメリカではこのチップという物がどこでも掛かってきます。主にはレストランで食事をした時ですが、それ以外でもタクシー、床屋、カフェ、マッサージ屋さん、バーなどなど。。
チップの感覚は人によってそれぞれですが、僕は状況に合わせて平均大体20%~22%くらい払ってます。
バーでお酒を買った時は1杯につき1ドルといった感じで払ってます。
日本人的な感覚でいうとチップは余計な出費といったところですが、ある程度一般良識が整ったアメリカ人であればチップを払わないという概念があまりないように思います。
例えばレストランで働いてる友達から聞いた話によると、レストランが凄く忙しい時に料理を出すのがあまりにも遅れてしまい、座っていたお客さんが「こんなに待つならもう違うレストランにいく」と言って席を立ち、それまで食べた分のお会計を済ませ怒って帰ってしまった時、置いていったチップは料金の15%だったと言っていました。
日本人や非アメリカンのアジア人は比較的にチップを十分に置かない傾向が強いので「アメリカ人って怒ってクレームを言ってても15%は置くんだ~」と思いました。
僕自身もまだアメリカにきて1年目の時、語学学校の友達と割と大人数で食事をした時にチップの感覚があまり解っておらず10%くらいしか置いてなくて店員の人に言われた事が1度だけあります。
現在はある程度アメリカ生活も長くなり、チップの感覚も理解しているので言われる事はありませんが大体のマナーが悪くないとされる一般的な感覚で言うと、
座った時点で15%
何も問題がなければ20%
良いサービスを受けたら22%-25%
後決定的な感覚の違いは、チップは必ず払うものという感覚です。チップを心付けとしてあげてもあげなくても良い物という感覚では無く、レストランで食事をしたら税金とチップは必ずついてくる。僕らもレストランのメニューや美容院の料金をきく時は、「なるほど~そしたらチップいれてこのぐらいの料金か。」といった感覚で計算します。
そしてもう一つ、忘れてはいけないのがほとんどのレストランで仕事をするサーバーは時給での収入より、チップでの収入をメインにしているということ。
チップで働いているサーバーの時給は店にっては極端に低いケースも多く、5ドル~7ドルくらいです。少なくともニューヨークという物価や家賃、税金が高い街でもしチップがなかったら、毎日働いてもこの人達は生活していけないでしょう。
チップのシステムについては、肯定派、否定派など様々な意見を目にするので賛否両論かと思いますが、少なくとも現状では払うしかないと思います。レストランでのチップに関しては、チップを受け取っているサーバーも、払う側のお客も、両方ともが幸せになっておらず、結局得をしているのはレストランオーナーと会社でしかない気がします。
このチップというシステムが今後5年後、10年後、なくなっていくのか残っていくのかは定かではありませんが、やはり国が変ればマナーも変わるという事で今のところはアメリカで生活をしていくなら料金や状況に合わせて十分な料のチップを払わないとならなそうです。
ちなみに観光客が多くくるレストラン(ジョーズ上海、ダラスBBQなど)に多いのですが、お会計を貰った時に食べた物の合計、税金の他にギャランティだったり、サービスフィーという項目がチャージされている場合があります。これらの余計なチャージはチップの事なのでそういった物が付いている場合はプラスで支払う必要はないと思います。もし仮にこれにプラス20%のチップを置いてしまっても店員は教えてはくれないと思うので、注意してお会計を確認してみて下さい。
じゃ、そういうことで。
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チップの感覚はマスターするまで中々慣れないですが、一つのアメリカのカルチャーですね!