UGGブーツについて
写真にある通り、名前は知らなくてもこのブーツを目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
私も日本では履いていました。とても暖かくて、ハイヒールの靴と違って歩きやすく、冷え性だった私は中に靴下を重ねたりもしておしゃれかつ体に優しいとウキウキ履いていました。
オーストラリアから日本へのお土産を聞くと、このUGGのブーツを頼まれることがよくあり、日本での認識とオーストラリアでの認識の違いがあることを知りました。
まず驚いたのがメルボルンのあちらこちらにUGGオーストラリアとUGGアメリカなるものがあるようだったこと。
これはWikipediaによると、オーストラリアとニュージーランドではUgg bootsはシープスキンブーツのことを指すよう。
しかし、UGGブーツというブランドとなると、アメリカ発祥となるようなのです。
「え、、オーストラリア発祥じゃないの?」と困惑したのですが、これはあの定番商品シープスキンブーツを考案したのはオーストラリア人のサーファーで、オーストラリア製のシープスキンブーツをアメリカに持ち込んでUGG Australiaをアメリカで立ち上げたためだそうです。
ちなみにこのオーストラリア人のサーファーの方は、オーストラリアの冷たい海でサーフィンをするために、暖かいブーツをデザインしたのだそう。そのため、暖かいのはもちろんですが、UGGのブーツに使われるシープスキンは(羊の毛皮)は多孔質と言って表面に細かい穴がたくさん開いているため、夏は涼しさをも保てるのだそう。(Wikipedia)
さてこのUGGブーツですが、オーストラリア(メルボルン)には本当に多くのお店がありますが、冬でも履いている人を見たことが今の所ないのです。
昔のことなので詳しくは覚えていませんが、このシープスキンブーツはオーストラリアでは冬用のスリッパというような認識のようで、それを履いて出かけようとした日本人女性がシェアメイトのオーストラリア人に「スリッパで出かけるのか?」と止められたとの話を聞いたのをきっかけに謎が解明していったのです。
私が以前住んでいたシェアハウスでオーストラリアの女性たちは室内履き(冬)としてこのUGGを履いていたのでした。
外で見かけたことがないと言いましたが、実は見たことがあります。
唯一見かけたそのブーツを履いていた二人は私の目には日本人のように映りました。
アメリカではセレブなどがこぞってそのブーツを私服に取り入れたりしていましが、元々の発祥元オーストラリアではスリッパ(室内履き)認識なのです。
日本が非常に大きくアメリカの影響を受けていること、そしてオーストラリアは全くアメリカと違う認識で、各々の認識を貫き通しているのだなと思うのです。(言語や文化に関しては、非常に大きな影響をアメリカから受けているオーストラリアですが、彼らのプロダクト(シープスキン)などについては、意識的なのか無意識なのかは別としてもきっぱりと自分たちの認識を通しているのだなと芯の強さを感じます。
これから日本からオーストラリアに来る方、特にUGGブーツを街中ではこうと考えている方がいたら、私たち日本人の見方とオーストラリアでの見方は違うということを知っていた方が良いのかな。。
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