【アメリカ音楽留学ガイド・その4】アメリカでできる音楽留学って?(プロセス編)
ここまでアメリカで音楽留学できる学校について見てきましたが、今回は実際留学する際の手順についてお話していきます。
まず、ここでおさらいしておきたいのが、普通の大学に入りたい場合は学校への入学条件を満たし、さらに音楽学部への入学を許可してもらわなければならない(オーディションなどで)ということです。
実際のプロセス
音楽院の場合は学校によって変わってくるとは思いますが、ほぼ四年制大学と同じ過程を辿ります。
ジュリアード音楽院(学士課程)の場合を調べて見ました。(2017年入学の場合)
①オンラインで入学申し込み(12/1締め切り)
②申請料を払う(12/1)
③オーディション事前審査用のビデオを送る(楽器による)(12/1)
④成績表(transcript)を送る(2/15)
⑤英語力証明書(TOEFLなど)を送る(2/15)
⑥推薦書を送る(2/15)
⑦ライブオーディションを受ける(2/26-3/3の間)
と、このようにたくさんのプロセスが待っています。まず、学校自体に申し込み、ジュリアードのように人気の学校にはPre-screeningと言って、実際のオーディションに行けるかどうかの審査があります。
それが要求される場合には、オーディション用ビデオを送ります。(①~③)
オーディション用ビデオにはまたそのために要求されるレパートリーがあるので、きちんとホームページでチェックしましょう。
オーディションのビデオが受け入れられて、やっとライブオーディションへの招待があります。
そのあとにさらに学校入学に必要な書類を送ることになり(④~⑥)、その後ついにオーディション、ということになります。
学校によっては①~⑥までを全て要求されることも多いです。
普通四年制大学の場合は事前審査がないことも多いですが、ピアノのように受験者が多い場合はさほど人気のある大学でなくても要求されることがあります。
そしてオーディションが終わった後に合否の連絡があり、それと同時がまたはその後にまた奨学金などの連絡がある、というのが普通の音楽学校受験のプロセスとなります。
このように音楽留学は普通の留学よりももう一段階ステップが多いですから大変に思えますが、その分奨学金などへのチャンスが多いですし、学力が足りなくても実技で認められれば入学を認められる場合もあります!
このようにステップが多い上に実際に学校でオーディションを要求されるとなると学校へ出向かなければならないことも多いので(日本からならばビデオだけでも大丈夫かもしれません。学校によります)、やたらとたくさん応募すればよいというものでもありません。きちんとプランすることが大事になってきます。
その他の音楽留学方法
しっかり正規留学をする余裕がない場合は、とにかくどこかの学校へ入って語学留学をしながら、レッスンを取ったり放課後に活動するということも可能です。
重要なのは、自分が何を勉強したいか、何に集中したいのかを見極めることですね。
ここまでアメリカでできる音楽留学について色々と見てきましたが、いかがでしたか?
少しでも身近に感じて、できそうだと思っていただけたら幸いです!
ワシントン州シアトル(Shoreline Community College)
アイダホ州ボイシー(Boise State University)
テネシー州メンフィス(The University of Memphis)
での学業を経て、2013年に修士課程修了。
現在はイリノイ州シカゴにて生活しています。
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