海外で暮らすということ

海外で暮らすということ


何をもってその国を自分のホームと思うようになるのか。

法律上はビザ上の問題をクリアすれば良いですが、ビザ上の問題をクリアしたからといってその国を自分のホームと感じるかはまた別の話だと思います。




10年、20年、30年と長く滞在していることもそうかもしれません。思春期からそこにいる、人生の半分以上はここで過ごしている。仕事もキャリアも、学歴も資格も友人も家族もここ、という場合もホームと感じるかもしれません。


海外の生活に慣れてきても時々、「やっぱり私はこの国の人間ではないな」と感じることがあります。

文化、昔テレビで流行ったもの、習慣、経済、政治、歴史など…「知らない」ということが「疎外感」となることがあります。


20年以上ここの国で暮らしている知人が言う通り、それはどこでも起こることだから仕方ない、とは思います。

また、一概にはまとめられないかもしれませんが、欧米の文化とアジアの文化は違います。私の友人は生後3か月からオーストラリア暮らしでもう25年以上もここで生活している台湾人のご両親をもつ彼女はこういっていました。

「私は台湾語は完璧ではないから台湾コミュニティーには完全には入れない。だからといって言葉が(英語が)分かるからといってオーストラリア人のコミュニティーが合うかというとそうでもない。両親(台湾人)の下で育っているからアジアの習慣、文化がなじんでいてオーストラリアコミュニティーでもない。どこにも入り切れない。」と言っていました。言葉や学歴、職歴、キャリア、ビザ、家族、友人、年月、それを全て持っていても「文化・習慣」の違いというものは非常に大きいと感じます。









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電車が止まってしまった時のオーストラリアの人たちの反応
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メルボルンの実用的な情報や、健康関連の情報などメルボルンの生の様子、今の様子が分かるよう役に立つ情報をお届けできればと思います。
コメント
1
2016-03-15 12:43:26
私は日本がやっぱり自分の故郷。でも、オーストラリアの第二の故郷といえるようになってきました。
私の子供世代が、アイデンティティの確立に苦しむのかもしれませんね。
難しい問題です。