ニューヨークは「生きる力」を呼び覚ましてくれる場所




アムステルダム経由でほぼ丸1日掛け、憧れのニューヨークに到着した。

噂には聞いていたのだが、やはりアメリカの入国審査は厳しかった。特に3カ月もビザなしでいるとなると、かなり怪しまれる。とりあえず、何で3カ月も観光でいるのかと問いただされ、「ニューヨークにあるアートを見たり、好きなバンドのライブに行きまくるんだ」と答えていたら、いつの間にか、「あなたもシンガーなの?」と聞かれた。

そのとき、僕はどこかで誰かが「ニューヨークはアートに長けている人や夢を追う人に優しい」と聞いた覚えがあったから、その場の流れで「Yes!」と咄嗟に答えた。さらには、「まだ名もない歌手だから、ニューヨークの路上で歌う!」と付け加えると、「それは嘘だ」とバッサリと切られ、いきなり出鼻をくじかれた。

気づくと、いつの間にか周りには入国審査を待つ人の列がなくなり、入国審査官の数だけが自分の周りに増えていった。もしかしたら、本当に入国できないのでは?という不安も募っていくのだが、一方では、最終的にはJAPANブランドで何とかなるという気持ちもどこかにあった(先代の方々が築き上げてくれたJAPANブランドに感謝)。

とにかく入国審査官たちからは3カ月もいるのはおかしいだろと何度も問いただされ、いやニューヨークは3カ月いても見足りないくらいだ。と、初めてニューヨークに来たくせにわかったようなこと言って、何度も同じようなやり取りを繰り返すと、最終的には、「90日以内に必ずアメリカから出ろ」と言われ、背中に彼らの嘲笑を受けながらも、何とか最初の関門を乗り越えることができた。

初日はマンハッタンにあるホテルに宿泊し、翌朝から携帯の手続きやらニューヨークで住むシェアハウスの手続きやらで、まずは生活環境を整えることから始まった。

だが、またしてもトラブル発生。携帯の手続きは何事もなく無事完了したのだが、いざ地下鉄でマンハッタンから滞在するシェアハウスのあるクイーンズまで移動しようとした時に、乗車券が買えないのだ。何度クレジットカードを入れて、手順通りに進めても、認証されない。しかしながら、幸いにも現金は多めに持っていたので、今度は現金で購入しようと試みるも、「今の時間はお札の取り扱いはしていません」という表示が出てきた。どうすることもできず、駅員に尋ねようとするが、駅員室には人影が全くなく、もはや八方塞がりとなった。

待ち合わせの時間も刻一刻と迫っていたため、とりあえず、地下鉄での移動は諦めることにし、タクシーで向かうことに。せっかくなので、アメリカではもはや当たり前のように利用されている、配車サービス「Uber」を試しに使ってみることにした。

Uberではオンライン決済ができ、事前にクレジット情報は登録しておいたため、そこは安心だと思い、早速近くを走っているドライバーにコンタクトを取った。すると、すぐにドライバーが見つかり、レビューの評価を見ても、かなりポイントが高い。なんて便利なアプリなんだ、これにて一件落着。と思ったのも束の間、自分の居場所の詳細をチャットで送ると、すぐに電話がかかってきた。私はどこどこにいます。と簡単な英語で説明すると、いきなりテンポの早い英語で何かを彼は訴えていた。しかし、電話越しということもあったのだが、全くと言って良いほど聞き取れない。リスニングはそこそこできると思っていたが、もはやそんな自信も打ち砕かれ、何も答えることができなかった。

結局、ドライバーからは英語を理解できない相手に付き合っている暇もなく、他を当たってくれと言われ、延滞金だけが発生し、最終的にはYellow Cabで移動。クレジットについても詳細をあとで調べてみると、使えなくなった理由は単純に利用金額の限度が越えていたのだった。もはやニューヨークに来て2日目でクレジットも使えなくなってしまった事態に、情けなさを感じていたのだが、どうにか限度額の引き上げの申請が通り、クレジットは今現在では使えるようになった。

とまあ、こんな感じでなかなか良いペースでいろいろなことが起きているので、良い意味で日本では感じることのない「生きる力」が呼び覚まされている。特に、ニューヨークではこちらから何かを発信しないと誰も見向きもしてくれない雰囲気はあるので、能動的に動く癖が身につくのかもしれない。

そんなトラブルをも楽しめる力を養いつつも、いろいろと反省すべき点はしっかりと反省!特に海外へ行く方は、クレジットは最低でも2枚は持っておいたほうが良いかと。本当にクレジットは頻繁に使うので。こんな初歩的なアドバイスしかまだできないが、これからの3カ月いろいろなことを経験し、もっと役立つ情報が提供できればと思う。

それでは、この辺で。。

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ニューヨーク滞在を控えて
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何も主張しないと何も始まらない街
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出身/宮城県 在住地/京都府
ライター。宮城で生まれ育ち、大学から東京へ上京し、海外での滞在を経て、今現在は京都で事業を行なっています。「泊まる〜暮らす」の導線づくりをしています。
コメント
7
2016-07-08 20:24:39
加川さんこれからも良いエピソードも悪いエピソードも楽しみにしてます!
2016-07-08 21:56:17
まゆこさんと森山さんのMr.&Mrs. スミス風の写真見て、さすがだなと思ったよw
まゆこさんの投稿も楽しみにしてるね!
2016-07-08 14:23:29
オーストラリアの入国審査は、あっさり自動で入国できました!
2016-07-08 19:46:40
学生ビザがあるだろうに!でも自動でってすごいな。各国の入国審査エピソードまとめてみたらおもしろそう!
2016-07-08 05:20:38
読んでいて疑似ワクワク・ドキドキしました。
ゴールドコーストでもUberは若い人たちに受けています。私はまだ利用したことないのですが・・・。
今後もブログ楽しみにしています。
2016-07-08 08:31:25
いろんな意味でワクワク・ドキドキさせられて、嬉しいです笑
Uberはとっても便利みたいですよ!普通のタクシー使うより、値段も質も良いみたいです。今回はうまくいきませんでしたが、もう一度チャレンジしてみます!
2016-07-08 19:44:44
ハラハラ・ドキドキ!おそらくこのブログを親が見たら、笑い話では済まなそうな気がする笑