家選びは人選び

先日家探しレポートを書いた際に「家選びは人選び」と書きましたが、今日は先月末に前の家を出る際に起こったハウスホルダーとのトラブルの実体験について書いていきたいと思います。


以前住んでいた部屋に最初に入居したのは1年半ほど前、友人の紹介でした。キレイでもなく、広くもなかった部屋でしたが、その部屋に決めた理由は、当時そのネイバーフッドに沢山の仲が良い友達が住んでおり、仲間と家が近ければすぐに会えるし何かと色々助け合ったり出来たからです。


ルームシェアで4ベッドルーム1バスルーム、3人のルームメイトとのシェアで、そのうちの1人の30代女性がハウスホルダー(家の契約者で僕が家賃を払う人)でした。


その部屋に入居したその日、ハウスホルダーの女性がこう言いました。


「次の部屋探してる?」


と。


「え?特に探してませんけど。」


と僕は答えました。


「探して!」


とぶしつけに言われ、僕と引っ越しを手伝ってくれた僕の友達も、これから入居して住もうって時にこの人は何を言ってるんだろう?と思いました。


まだ一緒に住み出す前だったので、言ってもあかの他人だから警戒されているのかな?と思い、まー信頼関係を徐々に築いていければなと軽い感じで考えていました。


当然家賃も一日も遅れること無く支払い、言われたルールも守り、生活していました。


3ヵ月くらいして、そのハウスホルダーの女性の友達が来るので、狭い方の違う部屋に移って欲しいと言われました。引っ越しを何度もするのも面倒だし、狭い方の部屋でも全然良かったので、狭い方に移りました。


すると、


「友達がソファーを持ってくるからソファーを一つ狭い部屋に移動させたい」


と言われました。実はこのソファー、元の部屋に入った時「悪いんだけどこのソファー動かしたくないからこのままで宜しく」と言われた2つのソファーのうちの一つでした。


広い方でも7畳ほどだったので2つもソファーがあるのは正直邪魔でしたが、「まーいいですよ。」とその時は受け入れました。ですが、狭い方の部屋は5畳半ほどでベッドとソファーを入れたらドアがあかなくなってしまうので、「さすがにそれは無理ですね。。」と断りました。


なぜソファーが僕について回るのだろう?自分の友達には僕に言ったように悪いけど動かしたくないとは言わないんだ。


と思いました。ソファーの移動を断った時はムッとした様子でしたが、こちらは家賃を払ってスペースを借りてる立場なのでそこは主張しました。


さらにそこから一年ほど経ったある日、ドアに張り紙がされていました。内容は要約すると「最初短期ってことだったけどもう一年近くになるけど、いつ出てってくれるんですか?」みたいな内容でした。


この手紙はさすがに気分が悪かったです。そもそも僕は普通に家賃を払って住む部屋を探していただけで、これと言ってトラブルもなく、加えて「短期でお願いします」とは一言も言ってないし、家賃を払って、ルールを守って普通に生活していて「いつ出てってくれるんですか?」的な張り紙を貼られる筋合いはないと思いました。


ですが、こんな人と言い合いしても仕方ないなと感じたので、


「わかりました。もう少し家を探す期間をもらえますか?」


といった内容の返事をして、家を探し始めました。

その後はちょっと前にブログで書いたように家探しをし、今月の頭に引っ越しが完了しました。


家を出た後に、その女性にメールをし、


「本日家を出ました。掃除をしておいたので確認をしておいて下さい。確認出来たらデポジットの残り分293ドルを受け取り、鍵を返却したいです。」


と連絡をしました。


(退去時、掃除後の部屋の写真。)

この「デポジットの残り分」とは僕が払った最後の家賃が終わった日から、僕か退去するまでの日にち分を日割りで割った額を、入居時に収めたデポジットから差し引いた額でした。


日割りで計算して、大した額ではありませんが、293ドルのデポジットが返却される予定でした。


するとこんなメールが返ってきました。


「部屋の確認しました。カーペットとベッド&boxカバーは処分して買い換えます。返却金の独自の提示、こちらで詳細していた内容と違うのですが、何度もやりとりしたくないので、そちらの提示金額$293から端数分-$93をカーペット代としまして$200を返却いたします。」


このメールを見た時に思いました。


別に返却金が293ドルでも200ドルでも、なんなら0でも別に大した事ではない。でも金額の問題ではなく、このハウスホルダーは悪質だ。この女性が2度と他のニューヨークに来たばかりの何も知らない子達を騙したり出来ないように、しっかりと293ドル受け取ろう。


まず、


1.返却金の独自の提示

返却金の独自の提示とありますが、「家賃の日割り」とはその名の通り

家賃÷31(30)×滞在日数であり、それ以外に「家賃日割り」が指し示す計算方法はないです。独自の計算ではなく、日割りの計算です。(笑)


2.カーペット、ベッド、ボックスカバーは買い換えます。

カーペット、ベッド、ボックスカバーは買い換えます。とありますが、まず常識的に「自然老朽化をデポジット額から引く」という事はあまり一般的ではありません。ここは重要!

デポジットが返却されない場合とは、「一ヶ月前から大家/ハウスホルダーに言わずに引っ越しをした場合(貸す側が次の貸し手を探す期間を作れなかった場合)」や、「借り手が部屋に元々備え付けであった物を破損した場合」などです。


例えば一年間住んで、壁に大きな穴を開けてしまったからデポジットから修理費を引きます。というのはありですが、一年間住んで、壁が古くなったのでデポジットから修理費を引きます。というのはかなり悪質なのです。


ましてやカーペットなんて床に敷いてあるものなので、一年前に比べて汚れているのなんて当たり前なのです。


そしてこの女性は「自分の家を貸しているのだから自分で全てルールを決められる」と考えてるでしょうが、実際にはルームシェアにも一般的な良識って物が存在し、そこからあまりにも逸脱していると、悪質だと言わざるおえないでしょう。


さて、結果から言うと僕はこの女性にメールで上記の事を伝え、293ドルを受け取りました。


こうしてこの女性のめちゃくちゃな理由をつけデポジットの一部をかすめ取る作戦は失敗に終わりました。


ですが、ニューヨークに長く住んでいると色々な噂を聞きます。


ある日本から来たばかりのカップルはルームホルダーに「明日から友達が来るから荷物全部出してリビングで寝てくれ」と言われ、家賃はそのままだったといった話も聞きました。


とにかくニューヨークで、アメリカで、数少ない日本人同士で、日本人が日本人をカモにするなどという事はあってはいけない。一番許し難い行為だと思います。


さて、家選びは人選び!


こういった悪質なハウスホルダーの情報は共有しあって、皆さんも用心して下さい!


じゃ、そういうことで。



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ニューヨーク、ブルックリン在住の音楽プロデューサー/DJのFourd Nkayです!
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