メルボルンから送るちょっと良い話

メルボルンから送るちょっと良い話


今日は書かずにはいられません。

たった5分ほどの間に私の前と後ろでこんなことがありました。




仕事帰りに市内でトラムを待っていたところ、私のななめ前(2mくらい先でしょうか)に25歳前後の男性が立っていました。

ジム帰りのような服装で見た目は少し怖そうな感じでした。


そのあとすぐにたくさんの買い物袋を持ったおばあさんがやってきて、さっきの彼の横あたりでトラムを待っていました。


そうしたら、その彼、自分の耳からイヤホンをはずして、そのおばあさんに声をかけました。その言い方がまたとても丁寧だったのです。「失礼ですが、どちらまで行かれますか?同じ方面だったら少しの間荷物持ってあげるよ。」というようなことを言っていました。


私はその時初めて、おばあさんがいたことや荷物がたくさんあることに気づいたのですが、そのおばあさんも自分でも頑張ろうと2袋くらいは自分で持とうと頑張っていたようでしたが、最終的にはその男性、本当に親切に全部持ってあげていました。


私はこの場面に感動しつつ、自分のふがいなさを感じつつ、これは今夜の記事にしなくてはと思っていたら今度は私の背後あたりでトラムチケットを買おうとしていた女性がその券売機の機会の前のベンチに座っていた女の子から小銭をもらっていました。


次はいったい何が起こってる!?と思って会話を聞こうと耳をそらしたら、その券売機の女性は小銭が足りなかったのかその小銭でチケットを買っていたようでした。そして、去り際にその少女に「Thank you」と声をかけ、少女の「No worries」と何事もなく終わりました。


…。


私なら小銭がない時、見知らぬ他人に借りる(もらう?)だろうか。

私なら、見知らぬ他人に小銭がないからといってあげるだろうか。


これがトラムを待っている5-10分くらいの間に起こったのです。

その前後のドラマの間で私はただ立っていただけ…まったく何をしているのだか。


せめて、この心おだやかで優しい人たちの話をシェアして、次回こういう場面に遭遇した時に自分も同じような行動ができたら良いなと思います。


人を思いやるためには自分の体や心が元気でないと余裕がでてきません。

まずは自分。自己中ではありません。

まずは自分をケアして、良い心のあり方でいて、自分を大切にするように他人を大切にできる。

こんな時期だからこそ、特にそう思います。



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Comments
Total: 1
2015-11-16 21:25:14
青年も少女もすごいですね。
心温まる話です。私なら、なかなかできない気がします。
ちょっとの勇気が必要ですね。
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