意識して定時上がり。ただ早く帰りたいわけじゃない。

意識して定時上がり。ただ早く帰りたいわけじゃない。


オーストラリアと日本の違いの一つにライフワークバランスの違いがあります。

私は来た当初は、オーストラリアは定時上がりができる、定時上がりをしても誰もひそひそ陰口をいったりしない。

長期の休みをとれる、長期の休みをとっても誰も文句を言わない。もちろん長期休み後は仕事がたまっていたりすることもあるけど、個人の権利としてとやかく言わない、そんなのんびりと自由な雰囲気の社会だと思っていました。


果たして本当にそうかというとでも実はそうではないということに徐々に気づいてきました。

オーストラリアでも残業する人はするし、週80時間くらい働いていたという人も何人か知っています。

あんまり多くはないけど週末も働くことがあるというオフィスワークの人もいますし、タイミングや状況的に長期休みの申請をしずらいと感じる人もいます。


私の来年の抱負の一つに彼らのようなライフワークバランスを「意図的に」大切にする、ということを加えようと思います。定時に上がる、長期休みを申請する、単にそれができやすい社会というだけでなく、彼らはライフワークバランス、自分のライフが仕事だけではないということ、それの価値を信じており、「意図的に」それを守るために行動しているというのが徐々に分かってきたことの一つです。


例えば平日仕事の場合、定時が6時だとします。

近所をランニングするもよし。

友人たちと集まるのもよし。

家族との時間を持つのもよし。

趣味のクラスに行くのもよし。

インターネットを楽しむのだっていいし、次の週末、休暇のプランをたてるのもまたよし。


色々な楽しみ方があります。仕事後だって色々できるのです。

それが、残業をすることによって、1-2時間だからといって上記のような時間を削ってしまうのです。

終わったら、真っ暗。この時点で近所をランニングすることも難しくなり、友達とのキャッチアップも難しくなり、スケジュールの決まっている習い事などは時間が合わなかったり、子供はもう寝る時間だったり、またその人が帰ってこない間そのパートナーの方もさみしい思いをするかもしれません。インターネットなどの情報収集タイムを減ります。旅行など楽しいチェックだけでなく、ニュースなどのそういったものすら疲れてしまって読む気にならないかもしれません。


難しいことなのは私も重々感じています。だからこそ2016年は「意識して」定時上がり、休みの申請をしようと思っているのです。

毎日1-2時間くらいの残業だからという気持ち。よく分かります。

でももう一度写真を見比べてください。仕事のある日は仕事だけ、ではないのです。

一日の中に仕事をする時間があって、でもさらにその時間が終わったら、自分の時間を持つこともできるのです。

「あー終わらない、でももう遅いから、疲れたから帰るか」という気持ちで帰ること。

「よし、定時だ―。この仕事は明日の朝やろう。」と次の予定に向けてワクワクと会社を後にすること。


本当にその残業はしなくてはいけないものなのでしょうか。

何が絶対にそうしないと思わせているのでしょうか。


仕事後の時間を持つこと。そのために一歩勇気が必要だと思います。

人生は一度しかないのに、20代や30代、40代、色々なことができる楽しい毎日の1-2時間を1-2時間だからといって削るほど、残業しないといけないという理由は何なのか。


私は毎日ではないですが、定期的にそうすることで仕事後に時間を持つ素晴らしさを感じます。

2016年はそれを半分以上~毎日にすること。頑張ろうと思います。





17 SHARES
  10
  4
クリスマス前の、クリスマス中のオーストラリアはお正月前のお正月中の日本人と同じ感じ
Back
幸せの形は人それぞれ違う、人生は自分の選択によってつくられる
Next
メルボルンの実用的な情報や、健康関連の情報などメルボルンの生の様子、今の様子が分かるよう役に立つ情報をお届けできればと思います。
コメント
3
2015-12-31 22:28:39
私も、オーストラリアに来て、ワークライフバランスの大切さに気付きました。
人生で大切なことに気づけて良かったです!
2016が素敵な一年になりますように。
2016-01-09 12:02:48
Makikoさんも良いお年をお過ごしください!
2016-01-09 12:04:23
分かっていてもなかなか定時あがりはためらいますが、でもそれでも早く上がって後悔したことはありません。自分の中での線に従って頑張ります!