一歩踏み出したら、世界が変わって見えた
私が留学を決めたのは中学校3年生の頃。
親は同意書にすぐにサインをくれなかったし、高校受験もあり、
行くまでの道のりが決して簡単だったわけだったわけではありません。
それでも、親を説得し、220万払ってもらって
意味はあったと思います。
むしろ、行かなければ今の私はいないでしょう。
私が行った国はメキシコ。
サボテンと愉快な人達がいる国というイメージしかなく、
留学がスタートしてからは色んなことに驚きました。
まず、道がでっこぼこ!!!びっくりするくらい。
着いてホストファミリーの車に乗って何十メートル進んだだけで、異変に気が付きました。
日本では、道はきれいに整備されているところばかりで、何の違和感も感じたことがありません。
それからも、歯磨き粉は変な味がするし、車はどれもボロボロだし、
シャワーを浴びていたらシャンプーの途中で水が出なくなったり、
4人乗りの軽自動車に平気で10人乗ったりするし、色々びっくりすることもありました。
日本での普通は「メキシコではぜんっぜん普通じゃなかった!!!!!!」
日々の当たり前が、当たり前ではないことを知りました。
みーんな、目が大きくて、まつ毛も長くて、16歳の私は12歳とか言われるほど幼く見られるし・・・
目が細くてかわいいねとからかわれるし、
(本気で嫌だったけど、皆はかわいがってくれていたらしい・・・本当か?)
とにかく、「あー自分って日本人なんだな」と再認識しました。
でも人間ってすごくて、最初は何もかも違う!と思ったはずなのに
脳みそもだんだんその国の考えにフィットするようになり、
おなかもすごく強くなりました!!!(辛い物を食べてもおなかをくださなくなった!)
ここで養われたのは違う環境への適応力ですね。
最初は、挨拶のキスの音は恥ずかしすぎて鳴らせなかったし、
はぐの力も相手に負けていたけど、
だんだん相手に合わせられるようになりました。
そして、帰国する頃には何のためらいもなく、家の冷蔵庫を開け、好きな分だけマンゴーを食べ、
兄弟たちとけんかをし、ママのお使いも出来るし、友達と遊びに行った後自分で帰り、
弟の宿題を手伝い・・・
そうやって1年間で、メキシコにいる自分を確立させ、
異文化を自分のもつアイデンティティーの中に組み込み
いろんな非日常が、いつのまにか日常に変わっていきました。
トイレ掃除はメキシコに行ってから出来るようになったし、
もちろんスペイン語で問題なくコミュニケーションが取れるようになり、
日本ではできなかったことも出来るようになりました。
何より、自分という人間について必死に考える1年間だったと思います。
それから、行く前より少しは自立した!と思います・・・。
そしていよいよ日本へ帰国。
「帰ってきた~!!」と思ったら、なんか違う!!!!
日本ってこんな国だった????
そう思うことばかり。
はっきり言って、また新しい世界に来ているようでした。
日本の家族もいるのに、なにか違うのはどうしてだろう。
日本という世界が、まるっきり変わって見えました。
「うわー日本の電車静か!!!!」
「えっ!?くしゃみしたのに誰も何も言ってくれない!」
「日本のサラリーマン顔疲れすぎ!!!」
「話していて表情がないなあ~」
自分が思っていた日本人とは全然違う・・・。
メキシコに行ったばかりの頃は、道ががたがたとか、
歯磨き粉がまずいとか、そんなしょうもないことばかりに気を取られていましたが、
一番違ったのは、人柄だったのだとその時気づきました。
メキシコ人は、知らない人にも「Amigo」と親しみを込めて言うし、
友達のお母さんは、私の事も「Hija」と呼んでくれるし、
基本的な人との距離が近い!
mi casa es tu casaは合言葉。
バスや電車では、変なおじさんとかが、
いきなりギターを持って乗り込んで、大きな声で歌い始める。
授業中であろうが、バスの中でもくしゃみをしたら、
みんなで声を合わせて「サルー」と言ってくれる。
メキシコに行ったことで、私の価値観や考えは沢山養われ、
自分の母国である日本を客観視できるようになったような気がします。
今まで、日本という物差しでしか離れなかったことが、
新しい概念が増えたことで、それが良いことなのか、
悪いことなのかが判断できるようになりました。
留学は楽しいことばかりがあるわけではなく、
思いもしない大きな壁にぶつかり、悩んだり苦しんだり、
辛い時期を過ごすこともあります。
だから、けっして楽しかった!とかそんな言葉で
簡単に言い表せられないのが留学。
でも私は、一歩踏み出したからこそ、
日本にいるだけじゃ見ることができなかった世界を見ることができたし、
日本という国を新しい視点で見つめられるようになったと思っています。
行かなければよかった。
そう後悔した日は、一度もありません。
反対を押し切って行ったメキシコ。
総額220万を私に投資し、
マフィアがいる国メキシコに送り出してくれた両親に
心の底から感謝しています。
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一歩踏み出したら、世界が変わって見えた
私が留学を決めたのは中学校3年生の頃。親は同意書にすぐにサインをくれなかったし、高校受験もあり、行くまでの道のりが決して簡単だったわけだったわけではありません。それでも...
なかなか勇気がないと、ハードルの高い地域ですよね。
やはり世界観を広げることはこれからもしていきたいなと思いました。
旅は、自分にとっての大切なことを再認識させてくれるなくてはならないものだなと改めて感じました。
Ayakaさんの貴重な体験と驚きに共感しました!