他人に敬意は払える日本人。周りの人の個性に対してはどうか。

他人に敬意は払える日本人。周りの人の個性に対してはどうか。



今日は是非ご紹介したオーストラリアらしいのんびりとしてるなぁと感じる一コマがありました。

市内から郊外への帰り道(午後6時頃の出来事)、各駅電車内の案内が故障か間違いか、急行で4駅ほどスキップするというような内容に発車してからなったのです。急にざわざわし始めたので、おそらく急行の場合スキップされる最初の本来各駅が停車すべき駅で停車しなかったのだと思います。(私は疲れてた上に車内で本を読んでいたので気づかず)


帰宅ラッシュ時、もちろん車内の人は口々にといっても静かな声で4-5人が一言二言反応する程度ですが。。

知らない人同士が話し出します。

「これは急行だったの?」

「途中で変えたんじゃないか?」といった感じ。


緊急時に電話する電話を使って、近くにいた男性が電話をかけると、その電話は車内全部で聞こえるようになっていました。

車内の乗客「この電車は急行だったのか?」

駅員さん「次の駅で停まるわよ」


次の駅というのは急行だったら4-5駅先の駅になってしまうので、すかさず私の前に座っていた男性は

「アナウンス、結局なんの意味もなかったね」と苦笑い。


結局それで電話もきれてしまったので、そこでざわつきは終了。みなさんあきらめたのかなという印象でした。

私の中では「なんだろう、こののんびりした感じ。記事にしよう。」と思い乗客の方の反応をさぐっていました。


と思った矢先、また各駅停車に戻ったようで各駅停車の停車駅にまた停まり始めました。

乗客の人はまるで何もなかったかのように降りる人はおり、残った人は何もなかったかのように静かにされています。


この国で私はマイノリティなんだなと感じた瞬間でした。


みなさんのんびりしており、反射的に少しはいらだつかもしれないけどあまり気にしないし、長引いて怒ったりはしない。私は反射的にいらだつことはあまりないけれども、その分ストレスはたまり、気にもなるし、結局長引くのでそれが蓄積されればそのうち怒りが現れます。


私はマイノリティ。「郷に入れば郷に従え」という言葉がある通り、オーストラリアの人たちの生き方を、特に良いと感じるところはまねして自分の性質にしていきたいと思います。


さて、こういう場合、日本だったらどうかを考えました。

私は自分がオーストラリアでは新参者だと思っているので、彼らの反応、異なる反応をおもしろいと感じ、良いか悪いか判断して、自分の態度を考えるということがしやすい環境にあります。しかし、もし日本で同じことが起こったとき、自分と違う反応をする人を前にしたら、違うということを楽しめるのだろうか。良いか悪いかではなく、変な人と判断しないか、違う→変わっていると判断し、それを自分の中に取り入れたいかどうかまで考えるだろうか。


それはもしかしたら他人の個性、一人一人のもつ個性という点に敬意が払えていないことが原因ではないかということに気づきました。世界的に日本の良いところを海外の人から聞くと、「Respectful、他人に対して敬意を持っている」という点をよく耳にします。つまりそれは他の多くの国の人たちがあまり持っていないもの、私も日本人の他者への思いやりや敬意、どんな人に対しても丁寧な対応などは世界の中でも素晴らしい要素だと誇りに思います。


ただ今日気づいたことは、他者という「人、人類」に対して敬意は払えても、「人、一個人」のもつ「性質、個性」に敬意を払うという点が乏しいのではないかと感じ始めたのです。

ー流行遅れのファッション(流行のファッションが普通で、それ以外は遅れているとか変わっている)

ー過剰な校則(私の通っていた高校ではくせ毛証明書や地毛証明書などがありました。)

ー男女の風貌の概念(赤やピンクが女性向き、男の子は髪を短く長い人は特徴的とされる)


すぐに浮かぶことでもこれだけあります。

世界的に誇れる他者への敬意を持てる日本人、他者のそれぞれのもつ内面の個性に敬意をもう少し払えたら日本はさらに暮らしやすい国に一歩進むのではないかと…そんなことを思う夜でした。


上の写真は日本的な他者の見かたかなと思います。同じ社会の枠組みの中にいるか、常識的か、普通か。色が同じでいること、同じであることは心地良いかもしれないし、色が違うということは居心地が悪いかもしれません。

次の写真は、他者の個性を認めた場合、それぞれに色がありますからぶつかることもあるかもしれません。でもどの色が悪いということはないと思うのです。



最後に、この社会で色がない、個性がない、ということは色が強いということ以上に問題になってくるかもしれません。そのためにも「自分」という軸をしっかり

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