こんにちは、今回は南イタリア旅行編です。
夏に1週間、クリスマス前後の数日間、私のイタリア人の友達の実家にお世話になりました。
彼女の家はナポリから車で1時間弱の小さな町です。
しかし舐めてはいけません。ここ、それこそTHE EUROPEて感じなのです。
細い曲がりくねった小道、石畳みの道、広場に教会、そして丘の上には古いお城と教会。
丘の上のお城に行くために細い、民家に囲まれた坂道を通っていくあの感じ。まるでテレビのヨーロッパ町歩きの番組の中にいるようでした。
街並みはともかく、人々の様子はというと、夏場はみんな夜遅くまで外を出歩いていました。
ベンチもたくさんあって、みんな外で飲み物片手に友達と話していたり、子供たちは走り回っていたりしました。
日本でも、カナダでも見たことのない光景でびっくりしました。
本当に、ただ、道や広場で話しているだけなんですけど、言葉にできない特別な何かがそこにはありました。
だから人の声で外がうるさいんです(笑)
そしてクラクションもめちゃくちゃうるさいです。
みんなクラクションで会話をします。
プッ(こんにちは)
プップ(You are hot)
パー(邪魔)
プッパーー!!!!(ふざけんな)
みたいな感じです。ほんと。
さて、イタリアといえば美味しいごはん。
それはその通り。期待以上の美味しいものが南イタリアにはあります。
イタリアの家庭料理はいたってシンプル。あんまり細々とした過程はありません。
だけどとても美味しい。というのも、素材そのものの味が濃いからなのです。
あんなに美味しいトマト食べたことない!ってくらい甘酸っぱく熟れたトマトとオリーブオイルと塩のサラダ。これだけでご馳走です。
チーズとワインに対してのプライドもすごいです。
友達のお父さんは、「このチーズは僕の友達が作ってて…」「このワインは隣町の葡萄畑のもので…」などと、ものすごいこだわりがあります。
どれをとっても、すごく美味しい。モッツアレラをスモークしたもの、食べたことありますか?中は普通のモッツアレラみたいにみずみずしいのですが、外側が少し香ばしくしょっぱい。ああ〜美味しかった。
クリスマスの料理はすごく豪華で、これでもかってくらい食べます。ケーキは食べません。
24日は、魚介料理。
前菜はスモークサーモンをクラッカーにのせたものと、海老と隠し味がコニャックのオーロラソースのサラダ。
そのあとは海老やムール貝のパスタ。ムール貝の塩抜きに使った水の上澄みを使って調理するのがコツらしい。
タコをレモン汁、パセリ、オリーブオイルのソースに絡めて、ペットボトルなどにぐぐぐっと押し込めて1日置いておくと、ゆでだこのように固い食感になります。それを薄くスライスして食べるのが美味しい!
海老を、オリーブオイルとガーリックで蒸し焼き。最後にレモン汁をかけるとさっぱり。
そして肉厚のサーモンジェノベーゼのオーブン焼き
地元の白ワインと一緒に。幸せ〜〜♡
デザートには、ナポリ地方のクリスマスのお菓子、ストゥルッフォリ。
小さな丸いクッキーのようなものをオレンジピールやナッツと混ぜて蜂蜜で固める、というボリューム満点なものです。お酒の風味でとっても美味しい!
あとはパネトーネ。有名ですね。
25日は肉料理。
前菜はいろんなチーズと、生ハムにメロン。これだけでお腹いっぱい。
メインはローストポークとじゃがいもをグレイビーソースのようなものと。
アメリカのグレイビーみたいなのではなく、肉汁にくるみなどをたくさんいれて、フードプロセッサーでガーッとやったもので、すごく風味豊か。
そしてデザートには殻付きのくるみ(!)や、乾燥いちじく、などなど。
食べ物だけではなく、部屋の飾り付けも豪華でした。
大きなツリーやクリスマスっぽいぬいぐるみがいたるところに。
幸せいっぱいのクリスマスでした!
英語はイタリア人あまりできない、と言いますが、まあ、それは本当です。
若い子は分かってはいるけど、すごいなまりのある英語の場合が多いです。
でも助けを求めれば、みんなが助けてくれます。
言葉がわからなくても一生懸命話しかけてきます。
ものすごくオープンな性格です。
そして南イタリアのほうは話し方にも特徴があって、かなり抑揚が強く、動作も大げさにつけてきます。
何も理解できないので、私はオペラを見ているような気分でした。
でも本当に歌のような言語です。
リズムと音程がすごく大事な言語だと思います。
車の運転は荒いです。基本。
まず信号の数が少ない。だから歩行者や対向車とのアイコンタクトが必須。
そんなルールのわからない私は困惑。絶対一人じゃ道渡れない。
夏の一番の思い出は朝の7時ごろに150キロ近く出してナポリまで爆音で音楽かけながらドライブしたこと。(たまに死ぬかと思った)
後座席でシートベルトしようとしたら、「しなくていいよ〜笑」なんて言われました。もちろんちゃんと締めました。
まとめると、南イタリアは私は一人では行けない場所だと思いました。
あと私は住めないとも思います。
けれどヨーロッパで一番「訪れてよかった」街です。
何度でも行きたくなる場所です。山もたくさんで、街並みや風景はとても美しいです。
ぜひ、機会があれば行くべき場所です!
ログインを行って頂く必要があります。