【アメリカ留学初級編・その2】アメリカ留学の学費って、いくら?(コミュニティーカレッジ編)
アメリカの学校で日本にはない特徴的な学校といえば、コミュニティーカレッジです。
二年制大学、というと「じゃあ日本の短大と一緒?」と思われがちですが、ちょっと違います。
タイムリーにも今週オバマ大統領がホワイトハウスでスピーチし、コミュニティーカレッジを近いうちに無料にするという大胆な構想を発表しました。
留学生にはどう左右するか分かりませんが、今たくさん注目を浴びているコミュニティーカレッジが一体どんな所なのか、見ていきましょう。
(The University of Northern Coloradoのキャンパス。)
▪︎コミュニティーカレッジの特徴
コミュニティーカレッジは州立の二年制大学です。しかし、日本の短大とは少し違い、実社会ですぐに仕事に就けるような技術や知識を学べるということを目的に作られました(職業訓練プログラムとも呼ばれています)。
現在は、費用が安いコミュニティーカレッジで二年間学んで四年制大学へ編入する若い学生たちと、キャリアチェンジのための勉強をしている人たち、リタイアした後に学びに戻ってきた人たちなど、色々なバックグラウンドを持った生徒たちが集まっています。
留学生は、入学時の英語のレベルによってESL(English as Second Language)コースからスタートするか正規のクラスに編入できるかが決まりますが、よっぽどの英語力がない限り、いきなり普通の授業に参加できるとは思わないほうが良いでしょう。
私が留学したコミュニティーカレッジは、入学前のTOEFLが必要なかった代わりに入学後にプレースメントテストを受けてクラス分けされました。学校によっては留学する前に受けるTOEFLのスコアでクラスが決まってしまいます。
私が行った学校は6~7つのレベルに分けられ、そのESLクラスでリーディングやライティング、オーラルスキルを上げて正規のクラスでアメリカ人と一緒に授業が受けられるように準備しました。一番上のクラスの生徒は、正規のクラスも取ることが許されていたと思います。
クラスの人数は学校によってまちまちだと思いますが、私のクラスには20人以上いたと思います。日本人、韓国人、タイ人、ウクライナからの移民、エチオピアからの移民などなど、様々な国籍やバックグラウンドのクラスメイトがたくさんいました。
▪︎コミュニティーカレッジの学費っていくら?
コミュニティーカレッジは公立で、地元(レジデント)のアメリカ人には学費が安くなるよう設定されていますが、留学生には州外生(ノン・レジデント)の額を払わなくてはならないため、地元の人たちよりも学費は高くなります。
これは、公立四年制大学でも同じです。留学生は、学生ビザで滞在している限り、最低12 credits(単位)を保持していなければなりません(夏学期を除く)。
(セーフコフィールドから望む、シアトルのシンボル、スペースニードル。)
<ワシントン州にある学校A>
Tuition(1 Quarter・約3ヶ月) 1 credit $320.98
5 credits $1,468.90
12 credits $3,022.80
(full time)
15 credits $3,188.10
<カリフォルニア州にある学校B>
Tuition(1 Semester・約5ヶ月) 1 unit $235.00
Fees Per unit $46.00
1 unit=1 creditで12 units取ると計算すると、1 semester=$3,372となります
<ユタ州にある学校C>
Tuition(1 Semester) 1 credit $505.50
12-18 credits $5,668
<ミシシッピ州にある学校D>
Tuition(1 Semester) 12-24 hours $2,500
per credit after 25 or more hours $200
<ハワイ州にある学校E>
Tuition(1 Semester) Per credit $328
12 credits $3,936
Student Activity Fee Per credit $1.50
Student Government Fee Per credit $1
Publications Fee $5
このように、州によって学費は大きく変わってきます。ユタ州はなんとミシシッピ州の倍!使えるお金に限りがある場合は、学費は学校選びの際の大きな選択肢の1つになってきます。
(ソルトレイクで有名なユタ州。学費がここまで高いとは、私も今まで知りませんでした!)
▪︎他にかかる費用は?
さらに、この他にも、留学生は健康保険に入ることが義務付けられていて、それは学期ごとに$400-700(年齢やプランによる)位かかるでしょう(日本の保険で賄われている場合は、それがきちんと要件を満たしていることが証明できれば、アメリカの保険に入る必要はありません)。
さらに、どの学校も車の駐車許可証や登録費などなど、いろいろなFeeがこれに加算されるので、保険に入る場合は最低でも上記の学費プラス$7001,000は学校に払わなくてはならないと思っていてください。
コミュニティーカレッジの学費、予想よりも多かったでしょうか?少なかったでしょうか?
次回は四年制大学の学費を見ていきましょう!
ワシントン州シアトル(Shoreline Community College)
アイダホ州ボイシー(Boise State University)
テネシー州メンフィス(The University of Memphis)
での学業を経て、2013年に修士課程修了。
現在はイリノイ州シカゴにて生活しています。
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