自分の健康に責任を持つということ
自分の健康に責任を持つということ
先日知り合いの30代前半の女性が腎臓に石がたまって緊急に病院に行ったということがありました。
原因にはいろいろあるようで、遺伝的なもの、体質的なもの、ストレスなどだそうです。
痛みで汗をかいていた彼女を見て胸が痛みました。
ところがその彼女は数日休んでまた元の生活に戻るというようなことを言い始めたのです。
彼女はオーストラリア人ではなくて、私と同じ海外から英語を母国語としない女性です。
1年でも大きなメリットが得られる反面、言葉の通じない国で生活をするということはそれだけ大変でもあるということだと思います。私たちの体や心は強いので、徐々にストレスにもなれ、体も疲れになれ、その大変な環境に慣れるということはあると思いますが、改めて見つめなおせば本当に大変なことなのです。
彼女に起こったことは海外でそんな思いをしてかわいそうだったと、大変だったと思います。
しかしその一方で彼女がかなり頻繁に野菜なしのカップラーメンを食事代わりに食べていた姿やそのスープもしっかり飲み干す姿も思い出され、彼女の食生活の中で忙しさなどから自分の体に取り込む「食事」というものを軽視していた面もなかったとは言えないのではないかと思いました。
私も、時間のない時に簡単なもので済ませてしまったこと、ストレスが溜まった時に砂糖の塊のようなものやポテトチップスを一気に一袋食べてしまったりすることがありますが、自分の健康に責任感のない行為だと反省します。それでもストレスが多く大変な生活の中でそういう行為をしてしまうということがあります。
海外に出てきたのは各自の判断でのことが多いと思います。
大変な環境の中で、暴飲暴食をし、正しい食事より簡単、安さなどを優先した食事を続け、結果として体調を壊してしまう。ということが起こった時、「大変だった」とか「かわいそうだ」ということだけで済むことなのかと思うのです。
自分に省みるところはないのかというところです。
そして病み上がりですぐに元の生活に戻ろうとするという焦り。
焦って病み上がりで戻って、再発はないのか、治癒に時間がよりかからないのか。
私は厳しいことを言っているかもしれません。
現に周りの友人も彼女の状況に対し、「かわいそう」という方が多くいました。
もちろん、努力していてもそういう状況にあってしまう人はかわいそうだと思いますし、正しい食事を知らなかったり、それしか選ぶことができない環境であればそれもかわいそうだと思います。
今回の件はメルボルンで起こっています。いわゆる健康的な食事を彼女が知らなかったとは思えません。
そういった食材が手に入らなかったということもありません。
環境は揃っていたけれど足りなかったのは彼女の自分の健康に対する責任感だっと思うのです。
そういった苦い経験を経て彼女の食生活は変わるかもしれません。
私も暴飲暴食をし、がむしゃらに働き、体調を崩したことがあります。
そして、その結果、休むということを学び、自分の健康に責任を持つということを学びました。
どうしても人は一度失わないとその大切さに気づかないという悪い癖がありますが、「自分の健康に責任を持つ」という意識は特に日本では低いように感じます。日本で若い方に注目があるのはカロリーの大小のように思います。
カロリーがより低いもの低いものと選んで行った結果、必要な栄養素は不足しないのだろうか。必要な栄養素を長年取らなかった結果、どういう症状が後々出てくるのか。または安いからとファーストフードでの食事が多い人や、安いくて早いからとカップヌードルを食事として食べている人、お腹は満たされますが、体はお腹が空かなければ良いというわけではありません。必要な箇所に必要な栄養素が入って、初めて人間として真っ当な機能が働くのです。
栄養素が少なければ機能が落ちるのです。それでも最初の頃は、ご両親が一生懸命栄養のあるものを与えてくれていたであろう体に蓄積された分があるのでそれを切り崩して体はなんとか機能を保とうと努力してくれます。
それでも例えばミネラルのように外から取らなければ取れない場合、体の中にあるものを切り崩したけれど新しく入らなければ、体にあった分も枯渇し、結果徐々に機能の低下ということが体に「症状」として現れてくるでしょう。それはおそらく若い時には起こらないと思います。蓄積の分を切り崩している最中だからです。
この記事を読んでいる方も、今の所「症状」がないので「健康」だと思っている方は多いと思います。
ただ、適切な食事をしていなければそれは体がなんとか切り崩して切り盛りしている最中なのか、適切なのかはわかりません。
今は海外に来る人は本当に多くなりました。大変なことです。
それでも自分の健康をおろそかにするくらいなら、果たして海外生活というものは長い目で見たらマイナスの出来事になる可能性があるのではないかと思います。
海外に来ているのは自分の判断です。確実に素晴らしい経験をすることもできると思います。
それでも食事や休養、守らなければいけないものは守るべきだと思います。
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自分の身体は食べたものでできていると言っても過言ではないと思うので、Akikoさんの記事を読んで改めて私自身も日々の食生活に気を使おうと思いました^^
私も自分を戒めております。。