オーストラリアの子供達
オーストラリアの子育てで面白いなぁと感じることがあります。
これは私の周りの人たちだけの意見かもしれませんが、私の周りでは子供は子供として育て、子供らしくあることに重きを置いているのです。
例えば、6歳の小学校1年生くらいの子が学校で、「もう少し家庭でも勉強をした方が良い」というようなことを言われたそうで、それに対して知人の彼女は「子供でまだ6歳の子に、一体何を求めてるわけ!?」と腹を立てていて、さらに周りのオーストラリアの女性たちも、「まだ6歳なのに」という感じの反応だったのです。
子供は子供なんだから、余計なプレッシャーやストレスを与えないで、のびのびとというようなことを言っていました。
それと同時に面白いと感じるのが、オーストラリアか英語圏の傾向なのかはわかりませんが、大人同士が話す話し方と大人が子供に話す話し方が極めて同じようなものであるということです。日本だと赤ちゃん言葉や、子供用の言葉のようなものが存在しているので、話し方という点で大人と子供と明確な違いがあるように思います。それがオーストラリアにはない。
オーストラリアの人を見ていて感じることの一つに、子ども心が残っている、子どものような純粋な部分があるということがあります。それと同時に、早いうちから(例えば10代の頃から)独立しているというか、やけに大人びている面がある、と感じます。これは、こういったオーストラリア的育て方の影響のいちぶなのかなと思うのです。
子どもの頃の性格は大人になっても残ります。子どものような純粋な心を残して、かつ小さい頃から大人と子供扱いされないで対等に話すということに年齢の上か下かによって話し方を変えたりしない、年齢は数字であって敬う敬わないは年齢だけでは判断しないということは日本にはない個性だなと思います。
日本での年齢が一つ上なだけで敬語を使うことが普通、それが普通なので敬語を使わないと無礼者や非常識などと言われてしまう日本は、海外では年配者に対して敬いの心があって礼儀正しいと言われる一方、年齢にこだわりめんどくさいといえばめんどくさいこの習慣。
オーストラリアでは年齢は聞きもしないし、上だから下だからということも気にせず、話し方の丁寧さレベルはあっても敬語みたいなものはない楽さがあります。その代わり、年配者を敬わないというような向きがあり、それに対して懸念を抱く人も多くいます。
無い物ねだりになるのかもしれませんが、オーストラリアの子ども心を残す子育て方法は是非取り入れたい文化の一つだなと思いました。
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