自分に降り掛かるトラブルは自分で振り払う

その日は朝まで仕事をしていて昼過ぎに起きました。

もう少し寝ていたいなと思ったのですが、家の前の通りで車を修理している人が居てその人があまりにも大きな音で音楽を掛けていたので、起きてしまいました。


僕自身も音楽をやっていたり、前のネイバーフッドも比較的うるさかったので割と音に関しては寛容な方だと思うのですが、その大きな音で音楽を掛けてる車は通り過ぎるのではなく、止まって修理していたので1時間以上ずっとその状態でした。


どのぐらいの音量かと言うと、家の中に居ても普通に全部歌詞が聴き取れて、重低音が響いてくるくらいの音量です。僕自身の家でかける音楽もかき消されてしまう感じでした。


本当にめちゃくちゃうるさい状態が1時間以上続いたので、311に電話をして警察の人を送って注意してもらおうと思いました。正直言うと僕自身もマイノリティーのコミュニティーに生きて来た人間なので、あまり警察を使う事はしたくなかったのですが、騒音注意なんて割と軽い物だし、警察の人に一言言ってもらえば収まるかなと思いました。


311に電話をして「ちょっと尋常じゃなくうるさいんで、警察官を送ってもらえませんか?」と話すと「解りました。」と言われ電話を切りました。


30分経っても一時間経っても警察が到着しないので、もう一度「警察をすぐに送ってもらえませんか?」と言うと、「音楽を掛けてる人を注意するのは警察官の仕事の中でプライオリティーが高くないのですぐには送れません。」と言われました。


つまり、

「大きな音で音楽を掛けてる人を注意するのは、緊急事態ではないからすぐには行けません。」


確かにそうでしょう。

でも考えました。それではどんな時は緊急事態なのでしょうか?

それはつまり、


大きな音で音楽を掛けている人がいる→警察官が来てくれないから自分で注意する→喧嘩になる→どちらかが怪我をしたり、運が悪ければ殺される


この時に初めて警察は緊急事態と認識してすぐに駆けつけてくれるという事でしょう。


いくら、ニューヨークが犯罪が多いと言っても、よほどのテロなどの緊急事態が街で起こっていない時は絶対にどこかに時間のある警官は居るはずだし、恐らく案件を申告し、そこから警察にいって警官が動くまでの処理の段階でプライオリティーが低く扱われるのでしょう。


家から出て近くにいる警察官を探す事は可能でしょうが、時間がもったいないのでやめました。


僕も仕事に行く時間になっていたし、たぶん夜までやるわけではないだろうから今回は忘れる事にしました。


しかしながら、忘れてはいけない事が一つ。

いざという時には自分に降り掛かるトラブルは自分で振り払わなければならないという事。警察は何もしてくれないと言う事。特に僕たち外国人はコミュニティーのバックボーンもアメリカで生まれた人に比べたら薄いので、友達同士色々と助け合う気持ちは忘れてはならないと思いました。




色々と学べたから良しとしましょう。


じゃ、そういうことで。

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ニューヨーク、ブルックリン在住の音楽プロデューサー/DJのFourd Nkayです!
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