オーストラリアでホームレスになってしまった
今週末、私は人生で初めてのホームレスを真冬の海外で体験することとなりました。
もう二度としたくはありませんが、無事に家に戻れたら色々なことに気がつけた貴重な経験になりました。
何があったかというと、ただ鍵を家の中に置いたまま出てしまったということだけなのですが、結果として2泊3日のホームレスになってしまったのです。
まず残念だったのが、ハウスメートが旅行中で月曜の(今日の)夜まで帰ってこれなかったこと。
次に残念だったのが、私の携帯電話が恐ろしく不調。充電が30分ほどで急降下し、死亡。
良かったことでもあり、悪かったことでもあったのが私の服装と荷物。ジムに行く予定だったので、カジュアルな動きやすい服装にタオル、大きなバッグを持っていたこと。ただし、私の愛用Macは持っていなかったのでテクノロジーからは遠くなってしまいました。
朝の段階で鍵を忘れたことには気付いたのですが、どこかに隠し鍵があるはずと甘く見ていた私。
私の家は一階でお庭があります。人から見られないように気をつけつつ壁を登って庭に侵入するところまでは良かったです。人からはもう見られないのでとりあえずは庭のチェアに座りながらハウスメートに電話したり、のんびりしていました。メルボルンの冬は結構寒く、そして雨が多いのですが、夕方5時を過ぎて外は暗くなり、さらに雨が降ってきたころ、私の携帯の充電は40%を下回りました。充電器はもちろん室内です。
恥ずかしながら1時間ほど庭で過ごしてしまったのですが、いよいよ家に入れないことがわかると焦りが出てきました。それは土曜日のことでしたが、まずはどこで寝るか、宿はすぐに見つかるのか、東京と違い、各サバーブにホテルがあるわけではありません。日曜の朝にはちょっとしたお祝い事にお呼ばれしておりちゃんとした服も必要な感じ。日曜までに終わらせないといけないものがあったことにも気づき、軽くパニックになりながら、充電が切れる前にとりあえず日曜の朝に一緒に行く予定だった友人に連絡をし、行けない可能性があることと家に入れないことを伝え、ありがたくもこのホームレスを泊まらせてくれることになりました。
さぁ、気分を変えて、お泊りに必要なものを買いに行こうとも夕方6時を過ぎたメルボルンではほとんどのお店は閉まっています。結局スーパーマーケットが日本のコンビニのごとく便利な存在でありました。
さぁ次は、携帯の充電をなんとかしたいぞというところ。日本だったらまず携帯ショップが夜までやっていたこと、充電できる何かがあったことなどが恋しくなりました。
そんな準備をしながら日本だったら…ということを考えていました。
やはり自分は「海外」にいるのだなということを強く感じました。
自分の近所のことは分かっているつもりでも、こういった予想外のことが起きた時に、すぐに判断できるほどの土地勘のようなものはありませんでした。
以前こんなこともありました。
オーストラリアの友人たちと話していた時、「10年前に流行ったアレさ〜、」という話題になった時、10年前にオーストラリアにいなかった私は何のことかさっぱりわかりませんでした。この時、言葉がわかるようになって、当たり前のようにお互いの悩みを相談したりそういうことになっても、自分は外から、後から来た人間なのだなとちょっとした疎外感というか孤独感を感じたのでした。
日本にいた時に無意識でいた自分の国にいられるという強み、日本にいた時に海外の方を海外から来た人とみなしていたこと、日本以外の国にいるというハンデ、それを選ぶ信念、日本以外の国にいる時に現地の人に思うこと。
とりあえず今夜は風が強い。。やはり自宅っていいな。
という反面、この風の強い寒い夜に外で寝ないといけない人もいる。何かしらの事情で。
事情はともあれ、外で過ごす人が少しでも暖かく、暖かい目を向けられますように。
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自分もカナダにいた時に、家の鍵を忘れてたので、窓から侵入して家に入ったらセキュリティのセンサーが感知し日本でいうALSOK的な警備の方が飛んできてしまいました。$100ぐらいかかるらしいけどオーナーさんが良い人で、幸い何も請求されませんでしたね。