言葉にすることの大切さ

おそらく留学をしたことがあるほとんどの人が感じたことだと思いますが、私は留学生活を通して、自分の考えや意見、または感謝などを言葉にすることがとても大切だと感じました。


これはホストファミリーとの生活、友達といる時、街に出る時や授業の時など、どんな時でも通じることだと思います。


例えば、授業でグループワークをする時。留学生活を始めたばかりの頃は、クラスメイトが話していることを理解することがやっとの状況で、話し合いに参加するなんてとてもできませんでした、自分で考えていることはあっても、言うタイミングを逃して話がどんどん進んでいってしまうことがよくありました。また議論をどんどん進めていくクラスメイトは自分よりもとても頭が良く見えて、どうせみんなこんなこと知ってるよなあと自分からあまり積極的に発言することができませんでした。しかし、ある言語学の授業で宿題が出され、それまでは自力でこなせてきた宿題も難しいくてわからない。これは誰かに聞かないとなと思ってクラスメイトに教えてほしいんだけどと声をかけると、とっても熱心に私が理解するまでじっくりと教えてくれました。それがとても嬉しくて、次の宿題の時も一緒にやろうと声をかけると、また詳しく教えてくれて、さらに他のクラスメイトも加わって、とっても楽しくなりました。しかも、一緒に宿題をやてみると私がここわからなかったんだよーというと、ネイティブの子たちも私もそこわからなかった!となり、みんなで話し合いながら考えるなんてことも。なんだ案外みんなも同じ風に感じているんだとわかった時、それまで感じていた自分だけが取り残されたような気持ちから解放されたような気がしました。また、一緒に宿題を取り組む中で、私はここはこう思うと自分の意見を言ってみると、みんなもいろんな視点から考えてくれ、少しずつ参加できるようになりました。


言葉にすることな大切さという話題に戻ると、街中でのそれは通じることです。バスに乗る時、私が暮らす近くではほとんどの人が降りる時バスの後方にいても運転手さんに、ありがとーーーーー!!!とみんな叫んできます。その様子はいつ見てもとても心が温かくなります。日本ではどうだったかなと振り返ってみると、バスなどでも静かに降りていく人が多いのではないかと思います。ましてや叫んだりなんかしたら、変な人とさえ思われてしまう気がしました。しかし、小さなことにも、きちんとお礼を言葉にして伝える文化はとても素敵だと感じました。


さらにこのことは、ホストファミリーと暮らすことを通しても感じました。私は、学期中は大学の寮に住んでいましたが、着いたばかりの頃、サンクスギビングやクリスマス、そして、学期が終わってから、大学の近くに住むとっても素敵なホストファミリーの家にステイさせていただいています。私の留学中、愛情と、ハグと食べ物を無限に与えてくれて、私の留学生活に欠かすことのできない存在なのです。しかし、私は日頃の感謝などを口に出して面と向かって言おうとするととても緊張してしまうので、何かあるたびごとにカードに感謝のメッセージを書いてきました。クリスマスカードやお誕生日、また寮にお引越しする時など。書くといつも喜んで受け取ってくれて、言葉に出して言うのは苦手だけれど、きちんと感者や愛情がホストファミリーに伝わっていることがとても嬉しかったです。



感謝や自分の考えををきちんと表現すること。一見あたりまえのように聞こえることだけれど日本で生活していると忘れてしまっていることかもしれません。言葉に出し直接伝えることや、手紙やカードを書いて伝えること、伝え方は人それぞれで状況によっても様々な伝え方があるかもしれませんが、何かしらの形で、表現することはとても大切だなと感じました。



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暑い日のオレゴン
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2015年9月から約9ヶ月間アメリカのオレゴン大学で言語学を学んでいます。英語とスペイン語を勉強していて、ラテンアメリカにとても興味があります。

言葉が好き!そして新しいことに挑戦することが好き!
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