海外でつらい時…お味噌汁を飲もう

海外でつらい時…お味噌汁を飲もう


メルボルンは現在、真冬で朝は暗く寒く、夜は5時には暗くまた寒くなります。

そんな冬の寒い時期、日本と同じようにメルボルンでも風邪が流行っているように思います。

私ももれなくその仲間入りとなりました。メルボルンで風邪をひくのはこれが初めてではないのでもう焦ることは無くなりましたが。。


日本で風邪をひいたら、なんとなく風邪薬、パブロン、などとなんとなくだけど薬名もわかり、何が必要でどこで買えるのかも大体分かります。もし分からなくてもこういう症状があって、と相談すれば欲しいものを与えられることだと思います。


海外で風邪をひいたらどうなるか。

まず不安になります。症状が重ければ重いほど、これは日本からこんなに遠い国でこんなことになっていいのだろうかという気持ちになります。


本当に症状がひどければ薬を飲むかと思います。さて薬。なんていう薬?風邪薬って何ていうんだ?

海外の薬は日本の薬より強いっていうけど大丈夫か。何錠飲むんだ?いつ飲むんだろう?


消化の良いものを食べようと思っても、食材も日本と同じようには揃っていません。

おかゆ、湯豆腐、大根おろしやネギと生姜のスープなど日本では当たり前に手に入り、簡単に作ることができるものも海外では、なかなか同じようにはいきません。


オーストラリアのスーパーの野菜のコーナーでいつも思うのですが、メルボルンの野菜はサラダに適したものが多く、日本食に使われるような野菜が非常に少ないのです。つまり、生でいただくような野菜は簡単に手に入っても体調の悪い時、それを消化のしやすい形に変えることは難しいのです。


今回は普段より重い風邪をひいたようでしたが、寒さも疲れもあったので心身ともに疲れた体が一番喜んだものは…

日本のお味噌汁でした。




欧米風の味付けのスープなどもいただきましたが、鰹節で出汁をとったお味噌汁に勝るものはありませんでした。

それに気づいてからは毎日いろいろな野菜を入れてお味噌汁のようなスープのようなものをいただきましたが、お味噌汁は栄養的にも栄養素を摂りやすく、かつ消化吸収のしやすいお料理なので風邪の時には良いんじゃないかと思ったのです。


個人差はあると思いますが、日本人の胃に、特に寒い冬に弱った体にはお味噌汁が非常に心地よく体内に入っていく染み渡るようなものでした。まず野菜に多く含まれるカリウムという成分はお水の中に滲み出てしまうので、サラダなどにしたり、お水で洗ったりしている間にどんどん流れ出て行ってしまうのです。同様にビタミンCやビタミンB群などのビタミンも水溶性と脂溶性があり、水溶性のものはカリウムと同様、お水と一緒に流出してしまうのです。


お味噌汁にすれば洗ったり切ったりしている時に出る分は別にしても、お味噌汁の中で柔らかくされ、カリウムやら水溶性ビタミンを流出し、そのままで食べたらゴッサリある分量も加熱することによって小さくなり、多くの人が不足しがちな食物繊維なども摂ることができるのです。野菜を摂らないとと分かっていても主食のごはんやメインのおかずの他に野菜料理まで考えるのは簡単なことではないと思います。ただそれがお味噌汁なら…出汁をまとめて取っておけば、野菜を切って入れるだけ、後でお味噌を加えるだけ…なのです。


それに海外でもお味噌汁は「Miso soup」と言ってどこの日本料理屋さんでもおいてあるほど非常に知名度の高いものですので、お味噌も簡単に買うことができるのです。


これからまだまだ寒い南半球オーストラリアの特に南部の人たち、冬でなくても海外のどこかで頑張っている方もどうぞ疲れた体には「お味噌汁」を試してみてください。



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海外に出たらしっかりしなくてはならないと感じる瞬間
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