家探しレポート Episode 1

10月に入ってアトランタに行き、ニューヨークに帰って来てからは家探し、からの引っ越し。とまぁ10月以降から今までかなりバタバタした日常を送ってました!


頑張って探したかいもあり、妥協した部分も含めて良い感じの家に出会えたのではないかと思います。

さて、本日は家探しについて書いていきたいと思います。




これまで1年ほどルームシェアで生活していたのですが、今回は約3年ぶりの一人暮らしの為の物件探しでした。正直今ニューヨークで自分でアパートを借りるのは中々難しい!今回の家探しも難航をきわめました。


まず、アメリカでの一般的な住まい探しは大きくわけて、ルームシェアと物件契約がありますが、そのプロセスの違いについて書きたいと思います。



ルームシェアの場合


まず、その街の日系掲示板やCraigslistのルームメイト募集を見て良さげな部屋を探します。気に入ったのが見つかったら連絡をし部屋を見に行く。その後はデポジットと呼ばれる保証金を払い、入居を確定させ、入居といったプロセス。比較的シンプルで、場合に寄っては1日で全て完了して即入居という場合も少なくありません。初期費用は初月家賃と一ヶ月分家賃相当のデポジット。つまり家賃の2倍が一般的。このデポジットは部屋を壊したり、一ヶ月以上前に知らせずにいきなり部屋を出た場合を除いては退去時に返却されます。


物件契約の場合

これが物件探しとなるとハードルがグンと上がります。まず、初期費用は厳密にはルームシェアと同じく初月家賃とデポジットですが、やはり良い物件探しを不動産屋や仲介ブローカー抜きで探そうと思うと中々難しい物があります。なのでブローカーフィー、日本語で言うと仲介手数料がかかります。一般的に一年間分家賃の10-15%、つまり初期費用は家賃の3倍~3.5倍と考えてたら良いでしょう。次に日本でも当然そうなように、審査があります。審査基準は色々あるのですが、まずクレジットスコア。こちらは以前のブログでもご紹介したクレジットカード使用にあたる社会的信用の偏差値的な数字です。そして、銀行の預金残高、収入証明、保証人などなどです。


しかしながら、僕達外国人として生きていく上でこれらの審査をクリアするのは一筋縄ではいきません!(めちゃくちゃお金持ちは別として)


まずクレジットスコア

こちらは僕は問題ありませんでした。以前ブログに書いたようにコツコツとクレジットカードをつくり、限度額とスコアを上げる努力をしてきたので!しかしながら、学生だとクレジットカード自体を作るのが難しい為ここでも引っかかるでしょう。


銀行の預金残高収入証明

預金残高は銀行にいけば簡単にとれます。ですが、審査に必要なのは家賃の40倍の収入証明。。
収入証明は留学生は働けない為学生は無理、僕の場合は音楽の仕事なのでフリーランスということで中々収入証明しずらかったです。ちなみにこの収入証明も家賃の40倍。


最後に保証人

日本でもたいてい若い子が初めてアパートを借りる時は親や親戚に保証人になってもらいますが、これも家族を持たない外国人にとっては中々ハードルが高いでしょう。実際僕ももう8年アメリカにいて信頼出来る友達もいて、今回何人かは保証人になってもいいと言ってくれる人はいましたが、中々気が引ける部分もあり最終的には自分でなんとかしました。ちなみにこの保証人の収入証明も家賃の40倍。


この全てが証明出来ない人間が家を借りる最後の手段はただ一つ、


一年分の家賃を一括で払う。



さて、ここまで聞いて、

「まー確かに難しくて面倒くさそうだけど基本は日本とそんな変わらなくない?」

とお思いでしょう。


しかしながら、我々の住んでいるニューヨーク家賃が世界でもトップレベルに高い、プラスここ数年で更なる家賃高騰。


まず、ニューヨークシティー内(マンハッタン、ブロンクス、クイーンズ、ブルックリン)物件契約で1000ドル以下はまーほとんどない。(まともな物は) スタジオアパートと呼ばれる一人暮らし用のワンルームで1500以上、普通の1ベッドルーム、1リビングなら2000ドル以下の物は中心地から余程遠くに行かないと残ってないでしょう。マンハッタンともなればもちろんそんなもんじゃ収まらない。。上を見ればキリがありませんが。。


つまり物件契約=1500-2000ドルがスタートラインなのです。

そう考えると、その40倍の残高、収入証明、一年間の一括払いも一般庶民には中々ハードルが高いものである事がわかってもらえると思います。


実はこの物件オーナーによる審査、10年ほど前はさほど厳しくありませんでした。


ビザを持たない違法移民ですら初期費用さえ用意できれば家を借りる事が出来たり、今よりハードルが低かったのです。ですが、家賃の高騰も影響してか家賃を滞納し、大家が裁判所に正式に申請して裁判所からお達しがくるまで退去しないで居座る人達が増え、沢山のアパートメントオーナーがこう言った被害にあった事で、オーナー達が慎重になり、どんどん審査が厳しくなっていったと聞きました。


ですが、この審査自体法的な手続きではなく、要するに大家さんが「この人は毎月ちゃんと滞納せずに家賃を払ってくれるな」と信用してくれれば全く問題ないわけで。


単純な人と人との信用問題なのです。


そして僕がその問題をクリアする為に講じた対策とどう家を借りたかを次回は書いていきたいと思います。


じゃ、そういうことで。

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ニューヨーク、ブルックリン在住の音楽プロデューサー/DJのFourd Nkayです!
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