この問いに誰もが「YES」と答えるでしょう。
それもそのはず、カナダはロシアに続いて世界第2位の国土面積を持っています。地図上での存在感、すごいですよね。
日本の面積の約26.4倍ということになります。
オンタリオ州ひとつをとっても、日本の面積の約3倍です。
こう見ているとカナダの土地は本当に広大で、「大きい」です。
でも「大きい」にもいろいろあります。面積以外の「大きい」も。私が何をほのめかしているのかについてはこの記事を読んでいくうちにわかると思いますので、とりあえず頭の隅に置いておいてください。
今度は人口を見ていきましょう。
カナダ全体の2013年の人口は3516万。
首都オタワの人口は88.34万、オンタリオの州都トロントの人口は261.5万人(2011)です。
どちらもオンタリオ州にあるので、この二つの街だけにすでにカナダ総人口の約10%が住んでいることになります。トロント(630.2km2)とオタワ(2778km2)の面積はカナダ全体の1/2929です。それだけ限られた場所に全体の10%もの人口が住んでいるので、かなりの人口密度になることは想像に難くありません。
カナダの人口はアメリカとの国境から200km以内に集中しています(約90%)。
つまりカナダには人の住んでいない土地がまだまだたくさんあるのです。
カナダがいかに大きい国かが伝わったでしょうか。
逆に、今度は日本の大きさについて触れていきます。
日本人はよく、「日本は小さい島国だ」と言います。
私もそう思っていました。
日本は世界から孤立していて、小さくて、存在感なんてそんなにないんだと。
(そう思っていない人もいると思いますが)
本当にそうなのでしょうか。ここで少し数字の面から日本とカナダを見てみましょう。
日本の総人口は2015年現在、1億2689万。
首都東京の人口は1335万人。面積は2188km2。
東京の人口はカナダの総人口の約1/3です。
オタワよりも面積が小さいのにオタワの約15倍もの人が東京には住んでいます。
先ほども言ったようにトロントとオタワの面積は合わせてもカナダ全体のほーんの小さい割合にしかならないので、それよりももっと小さい東京にカナダ全体の3割以上の人が住んでいるなんて、すごいと思いませんか。
一つ前のブログにも書いた通り、日本は(特に関東圏は)、都市と都市の間の「無」、というのがなく、都市がずらりと並んでいます。つまり、人が住んでいないところがあまりないということです。
反対にカナダは、人が住んでいないというのが一瞬でわかるくらい、ガランとしたところがたくさんあります。
人口密度を肌で感じるとでもいいましょうか、日本には本当にたくさんの人がひしめき合って暮らしています。
日本では、日本語しか話せなくても十分生きていけます。なんて言ったって、それだけの人が住んでいれば、その人たちのために特化したサービスの需要が十分にあるからです。つまり、日本人だけのための仕事でも十分の顧客を確保できます。
だから日本はある意味で、孤立「できる」のです。もちろん、私たちはいろいろなものを輸入しているし、海外からの助けなしでは成り立ちませんが、日本に存在する多くの仕事というのは日本人向けです。だからガラパゴスケータイなんていう単語も生まれてくるのだと思います。
日本の海外への影響力は思っているよりも大きいです。
カナダで初めて会う人に「日本人だよ!」というと、たいてい、すごいね、いいね、行ってみたい、日本食大好き!などと肯定的なことを言われます。
それに、日本という国を知らない人には今まで会ったことありません。
電化製品や食文化はもちろん、日本語を勉強している人もたくさんいます。
私の大学では日本語の授業があり、それを専攻にすることができます。
日本語は日本でしか話されていません。言ってしまえば世界中では役に立たない言語です。
それにも関わらず日本語を学ぶ人がたくさんいると言うことは日本語を学ぶ価値が十分にあるからです。1億人以上もの人が話す言語です。それだけの人がいれば、将来その言語を話す人と出会う確率も十分にある(世界の人口が約70億人なので約70人にひとりが日本人です)し、日本は経済大国なので、日本語を知っていて損はないのでしょう。
だから、日本も面積ではそんなに大きくないけれど、ある意味では全然小さい国なんかではありません。
十分に存在感のある国です。
カナダは人種のサラダボウルと言われるくらい、いろいろな人種の人たちが住んでいます。留学生もたくさんいます。
彼らと話していて思うのは、みんな自分の国をとても誇りに思っていて、それをバンバン口に出すということです。
逆に「そこまでいい国じゃないよ」的なことを言うと、「なんで?!何が悪いの?!自分の国なのに嫌いなの?」って本気で聞いてきます。
だからみなさんも、日本を過小評価しないで、もっと日本のいいところを発信していきませんか。そのためには日本のことを知ることが必要不可欠です。
もちろん日本にはたくさんの問題がありますし、経済大国であることが単にいいこと!とは言えませんが、少し日本人は日本を卑下しているような気が私はするんです。みんながみんなそうは思っていないとは思うのですが、少しそういう風潮はあると個人的には思います。
日本に生まれて日本で育つと、日本にいることが当たり前で、日本という国が当たり前で、客観的に見ることは意識しないと難しいです。(少なくとも私はカナダに行く前までそうでした)
でも留学することによって自分の国をまた見つめ直すことができたので、それはとても大きな財産だと思っています。留学したらその国のことをたくさん知ることができるというのは当たり前ですが、自分の国のことも意識せざるを得なくなります。
その機会を逃さず、海外に行く時は日本のことも考えて、ぜひ日本のいいところを発信してみてくださいね^o^
今回のブログはカナダについて、というよりも最終的に日本のことに焦点を当ててしまいましたが、これは私の留学経験の大きな要素なので書かせていただきました
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