海外生活で失った物、、、

今年は2017年、2008年にニューヨークに始めて住み始めてから9年目に突入し、後一年で10年目を迎えます。友達の中でもやはり長い方になって来て、アメリカに来て1、2年の人からしたら、英語もある程度喋れて、アメリカ人の友達も多くて完全に馴染んでる風に見えてるかも知れませんが、未だに毎日勉強と発見、時として未だに理解出来ないカルチャーの中で毎日生活しています。


普通に日本で生まれ育った僕がアメリカ、ニューヨークに興味を持ち移住して、最初は音楽だけに没頭する毎日でしたが、9年が経った今は音楽以外にも日本に居たら得られなかった物を沢山得ました。


まず、英語が喋れるようになった。来て一年目は英語なんてすぐ喋れるようになって、ニューヨークでガッツリカマしてやる!と勢い任せでしたが2年、3年経った時まだ自分の思った通りには喋れず「自分は一生英語が喋れるようにはならないんじゃないか?」と思ってました。ですがそこから更に時は流れある程度は仕事でも困らない程度になり、今も尚勉強中!


そして、日本では音楽関係者の友達しかいなかった僕ですが日系コミュニティを通じ、飲食業界の方、不動産業界、などなど他にも沢山の他業種の方と交流する事が出来ました。


さらに世界中に友達が出来た、我慢強く慣れた、どんな食材でも自炊が上手くなったなどなど海外生活から得た物を沢山あります。

ですが、先日友人と話していたのはこんな話。「海外生活で得た物は数える事が出来るけど、海外生活で失った物は数え切れない」というお話。


もし海外に住んでいなかったら、週5日間働いて貯金して、休みの日は友達と飲みに行ったりしてたのかな~?年に一度ボーナスを貰ってゴールデンウィークには旅行してたのかな?付き合っていた彼女ともそのまま結婚して、日本のバラエティー番組とか見ながらご飯を食べてたのかな~?親孝行も出来たのかな~?


などなど、無い物ねだりをしたらキリはないですよね。


でも更に考えました。


思い出してみれば若い頃は一択で音楽を選択していました。僕の場合は他に楽しい事も特になく、Do Music, or Dieといった感じで10代後半~20代までを駆け抜けて来たので、結婚して家庭を持った友達に中々共感する事が出来ませんでした。と同時に「音楽をやる」以外の選択肢を全く頭に入れた事が無かったので、特別後悔をする事も無かったと、今になって思えばそう思います。


でも今はある程度経験を積んで大人になって、沢山の自分とは違うタイプの友達が周りにいて、若い頃は感じなかった周りからの信頼も少しではありますが得られるようになり、時折「音楽以外の仕事をもっとやってみない?」というお誘いも頂いたり、人生の方向性が増えてきました。と同時に、「あの時に他の仕事のオファーをうけていた方が安定してたのかなー?」とかその他にも迷いや後悔の念も出てきてしまいました。

結果、後悔をする様になったのは人生の選択肢が増えたから。これは良い事である気がします。


そして以前は一択で選んでいた「音楽をやる」という選択肢、今では数ある選択肢の中から、それでも今なお「音楽をやる」という選択肢を選んでいる。


もしかしたら今後また違った選択をする事があっても結局はまたそこで悩む、決断後もさらに悩むでしょう。

これが僕の性格なのかも知れませんが、今は今の自分が描いた人生設計の中でコマを進めていく他はないと思います。


人生において得た物、失った物、捨てたくなかったけど仕方なく捨てた物、すべては忘れる事の出来ない深い思い出であり、過ぎ去ってみれば全てが人生の財産であると思いました。



じゃ、そういうことで。

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ニューヨーク、ブルックリン在住の音楽プロデューサー/DJのFourd Nkayです!
アメリカでの生活、音楽、ファッション等の情報を発信していきたいと思います。皆さん宜しくお願いします!
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コメント
2
2017-01-30 12:00:47
共感する部分がたくさーんありました~。
海外に出ているから得たものもたくさんある分、確かに失ったものもありますね。特に、親孝行、ボーナスで共感!
2017-01-30 18:46:24
ありがとうございまーす!後悔の全くない人生なんて実際には中々ないですよね!