メルボルンから送るちょっと良い話2
今日のトラムでの帰り道の話。
トラムに乗っていたら背後からポロ~ンという何か楽器のような音が聞こえました。
「ん?」と思った時には、何かの癒しなのか民族音楽なのか何かそういう音楽を演奏し始めた若い男性がいました。
最初は遠慮がちに小さめからスタートし、周囲の方の反応を見て、最後は普通に演奏をしていました。
ハープのような楽器でした。
私が乗ったトラムは全席埋まるくらいの人がいました。
私もはじめは「なんだなんだ、練習か?」と思っていましたが、次第に「素敵な音色だな」と思わず聴き入っていました。周りの方も誰一人彼を止めるわけでも、冷やかすわけでもなく、異質を見るような目で見るわけでもなく、その音色に聴き入っているように見えました。
こういうときにいつも私は日本を思い出します。
日本だったらどうだろうか、周りの人はどういう反応をするだろうか、その若者はトラムで音楽を演奏するということをするだろうか。
彼のように、周りの人の温かい目線や、トラム全体が一体となって演奏会、パフォーマンス、アーティストに出会うそんな空気になるのだろうか、と。
日本で目立つことは、良い意味だけでなく悪いというか良くない印象を与えるようなことがあるように感じます。
出る杭は打たれるという言葉がありますが、あまりに目立つことは良しとしない、そんな雰囲気が少なからずあるように感じるのです。(個人的な意見です。)
オーストラリアでは個性的であることは素晴らしいこととし、ほめてほめてほめて伸ばす、そんな文化があるように感じます。オーストラリアの人はとにかくほめ上手というかポジティブで、話すと自信が出てくる、そんな雰囲気があります。
英語を話すとき、日本語でもスピーチをするとき、面接、なんでも自分がリラックスして自信があるときほど、その能力を発揮できるように感じます。
オーストラリアという環境。ほめて伸ばす。自信を与え合う。この国ではもっと自分が自分らしくいられて、自分のしたいようにふるまうことができて、結果、またほめられて、自信をつけて、さらに自分らしくいられる。
オーストラリアに来て変わったことの一つが、ここにあります。
自分らしくいられる。そして、その自分に自信が持てる。ぜひこれからいらっしゃる方も是非こういう感覚を感じていってほしいなと思います。
*使用した写真は今回の記事内容とは関係ありません。
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