メルボルンの交通事情については個人差が出てしまいます。以前暮らしていた街との比較になってしまうからです。
東京や大阪など都市部出身の人はメルボルンはやや不便といいます。終電は早いし、本数も10本に一本。遅れることもあるし、早く来て早く行ってしまうこともある。イタリアの友人はイタリアと比べたらメルボルンの電車は素晴らしいと絶賛します。名古屋の知人も名古屋にいたときから駅までは結構歩かないといけないし、電車の本数もそこまで多くもない、市内に行きたいところがなかったり、行きたいところが市外だったらわざわざ行くのでメルボルンでも不便は感じないとのことでした。
日本の交通事情は頻度、正確性、本当に素晴らしい…ですが、でもそれは交通機関に勤務する方の本来必要でないほどの努力やプレッシャーによるものであることを…。
メルボルンの交通機関の方がプレッシャーがないわけでも努力をしていないわけではありません。ただ働く側にとっても人生があり、2分に一本の運航や過度な正確性を維持するなど過剰なプレッシャーは負う必要のないものだと思います。利用者の期待がこういったプレッシャーを作るのではないでしょうか。
メルボルンの良いところの一つはそこにあります。交通事情だけでいえば、都市部の人にとっては日本の方(日本の都市部)が便利です。ですが、メルボルンの人たちは電車が少し遅れたくらいでは動じません。働く側にとってはどうでしょうか。ちゃんと着かなきゃという緊迫した仕事と、遅れたときに「いいよいいよ」と言ってくれる人たち。日本は非常に便利な国ですが、その利便性という期待がいったい何を生み出し、働く側にどのようなプレッシャーや努力を強いているのか。
お客様は…神様、ではありません。お客様も働く人も「人」です。
最後に、メルボルンは非常に合理的。Mykiという定期を買えば(Suicaのようなチャージするタイプもあり)、電車もトラムもバスも乗り放題。そのため、市内に住んでいて定期は必要ない、そういう場合は…市内の中心地はすべて無料‼乗り放題‼時々中心地以外に行くときにはその都度チャージされたMykiから一回ごとにひかれていくというシステムなのです。また、Mykiは駅だけでなくコンビニエンスストアなどでもチャージができます。とってもシンプル。利用者にも優しく、働く側にも優しい街、それがメルボルンなのです。
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メルボルンの交通(電車・トラム・バス)事情
メルボルンの交通事情については個人差が出てしまいます。以前暮らしていた街との比較になってしまうからです。東京や大阪など都市部出身の人はメルボルンはやや不便といいます。...
オーストラリアの暮らしになれると、抜けだせないですよね。