日本とアメリカの違い、歌の歌詞
歌の歌詞における日本とアメリカの違いについて書いていきたいと思います。
音楽をやっている人達の中では割りと常識というか、話されている事ですが改めて書いてみたいと思います。
まず現代の日本における音楽の歌詞の傾向は「リスナーが自分を投影出来る」というのが大きい基盤となっています。
売れている音楽の特徴をみると幅広い年齢層、男女問わず皆が共有可能な"恋愛"をテーマにしたいわゆる「ラブソング」が大きな割合を占め、歌詞の内容は「なるべく多くの人が色々な意味で受け取る事が可能な歌詞」もっと言えば皆がそれぞれ自分のスチュエイションに当てはめて「どうとでも解釈できる歌詞」が多い気がします。売れているアーティストの傾向もいわゆるアメリカのセレブリティの様に非日常を売りにしているのではなく、どこにでもいそうな遠くて近い存在のアーティストが多い様に思います。
一方アメリカの音楽はジャンルにもよりますが、僕が関わっているヒップホップやR&Bでみると「リスナーが憧れを抱く」というのが歌詞の傾向にあると思います。売れている音楽の特徴も「ラブソング」のみに偏らず、「パーティーソング」なども多くの割合を占めています。歌詞の内容は「皆が憧れを抱くようなお金持ちの非日常」といった感じでミュージックビデオなどでもそういった部分が色濃く出されている物が多い気がします。
さて、先日のブログにもアメリカの階級社会について書きましたが、僕の個人的見解ではこういったところにもアメリカが階級社会である事が反映されているのかと感じます。
日本では「平均」や「普通」という物が愛され、それを良しとし、それからはみ出ている人は敬遠される傾向があるように思います。それゆえにお金持ちや、お金を持っている事をアピールする事にたいして一般的にあまり良く思わないという感覚が日本人の間には潜在的にあるように感じます。
それに比べてアメリカは階級社会。自分より上の階級にいる人間に憧れ、努力して上の階級にキャリアアップしていく事にたいして美徳を感じる傾向は強いでしょう。Drakeの"Started from bottm"というヒット曲でもわかるように、「最初は底辺からスタートしたけど今はリッチだ」といった内容の曲が売れるのも理解できます。逆に日本では「成りあがり」「成金」という言葉は時として少しネガティブなスチュエイションで使用されたりすると思います。
音楽の傾向から見ても国それぞれの特徴や、国民性が反映されていると思います。
洋楽派、邦楽派それぞれだと思いますが、国の成り立ちと人々の愛する音楽は切っても切れない関係だと思います!
じゃ、そういうことで。
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日本とアメリカの違い、歌の歌詞
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